提案書・営業資料をAIで作るツールの選び方|個人・副業向け
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「提案書や営業資料を作りたいけれど、デザインに時間がかかる」「パワポの見た目が野暮ったくて自信が持てない」——個人事業主やフリーランス、副業で仕事を請ける人ほど、資料作りに割ける時間は限られています。
いまはAIに構成案とデザインをかなり任せられるようになりました。ただし、**無料と書いてあっても外部に出す資料には透かし(ロゴ)が入る、商用利用の条件が違う、といった「落とし穴」**があります。ここを知らずに選ぶと、お客さんに渡す直前で作り直しになりかねません。
この記事では、個人・副業の目線で「実際に提案の場に出せる資料をコストをかけずに作る」ための選び方を、無料枠・商用利用・透かし・日本語対応という4つの軸で整理します。特定のツールを持ち上げるのではなく、良い点と注意点の両方を出典つきでお伝えします。
まず結論:資料作りAIは「2種類」に分けて考える
AIで資料を作るツールは、ざっくり2種類あります。役割が違うので、混同すると選び方を間違えます。
- 文章・構成を作るAI(ChatGPT・Claude・Geminiなど):伝える順番や言い回しの下書きを作るのが得意。ただしスライドの見た目は自分で整える必要がある。
- デザイン込みでスライドにするAI(MiriCanvas・Gamma・イルシルなど):テーマを入れると構成とデザインが一気に出てくる。見た目の統一感はこちらが強い。
副業・個人の実務では、**「文章AIで骨組みを作り、デザインAIで資料に仕上げる」**という組み合わせが現実的です。この記事では主に後者(デザイン込みでスライドにするAI)の選び方を扱います。
選び方の4つの軸
1. 無料枠で「どこまで」できるか(回数・保存形式)
「無料」の中身はツールごとにかなり違います。チェックすべきは次の点です。
- AI生成の回数制限:無料だと初回のクレジット(ポイント)を使い切ると追加生成できないタイプがあります。
- ダウンロード形式:PNG・JPG・PDFは無料でも、PowerPoint(編集できるファイル)形式は有料、というケースがあります。
- 保存できる資料の本数:無料は「3本まで」のように上限があることも。
毎回ゼロから作るのか、テンプレを使い回すのかで、必要な無料枠は変わります。まず自分の使い方を思い浮かべてから確認しましょう。
2. 商用利用OKか、そして「再販売」の線引き
提案書・営業資料は仕事で使う=商用利用です。多くのツールは無料でも商用利用を認めていますが、**「素材やテンプレートをそのまま再販売するのはNG」**という線引きが一般的です。自分の提案に使う分には問題なくても、「テンプレを他人に売る」ような使い方は規約違反になり得るので、そこだけ注意してください。
3. 透かし(ロゴ)が入るかどうか
ここが個人・副業で一番の落とし穴です。無料プランだと生成物にツール名のロゴ(透かし)が入るものがあります。社内メモなら気になりませんが、お客さんに渡す提案書に「Made with ◯◯」と入っていると、内製感が出て印象を損ねることがあります。外部に出す資料を作るなら、透かしの有無は必ず先に確認しましょう。
4. 日本語のテンプレ・仕上がりが自然か
海外発のツールは強力ですが、日本語のフォントや言い回し、テンプレのテイストが日本のビジネス文書に馴染むかは差が出ます。日本製・日本語特化のツールは、この点で扱いやすいことがあります。逆に、英語圏のスタイリッシュなデザインが欲しい場面では海外ツールが向きます。
目的別のおすすめ早見
提案書・営業資料 | 無料で外に出せるか
デザイン込みスライドAIの比較(無料枠・透かし・商用利用)
お客さんに渡す資料を無料でどこまで作れるかで見ています
| 無料枠の広さ | 無料でも透かしなし | 商用利用 | |
|---|---|---|---|
| MiriCanvas 韓国発/日本語対応 | ○ テンプレ・DL(PNG/JPG/PDF)が無料で実用的 | ○ 無料プランで透かしなし(公式) | ○ 無料でも商用利用OK・再販売は不可 |
| Gamma 海外発/日本語対話可 | △ 初回400クレジット制。使い切ると補充なし | × 無料だと「Made with Gamma」ロゴが入る | ○ どのプランでも商用利用可 |
| イルシル 日本製/日本語特化 | △ 無料は作成3本まで | △ 無料時の扱いは公式で要確認 | ○ 商用利用の可否は公式で要確認 |
- ※各社の無料枠・料金・透かしの扱いは変わりやすいです。申し込み前に必ず各公式の最新表記をご確認ください。
- ※Gammaの400クレジットは1回の生成で約25〜40クレジットを消費するため、無料は「お試し数回」の想定です。
AIツールナビ
以下は、公式情報とユーザーレビューをもとにした各ツールの特徴です(実際に全ツールへ課金して使い比べたわけではありません。出どころがわかる形で整理しています)。
MiriCanvas(ミリキャンバス)|無料で「透かしなし・商用OK」が個人向き
韓国発のデザインツールで、ブラウザだけで使え、日本語にも対応しています。公式によると、無料プランでもテンプレート利用・チームでの共同編集・商用利用が可能で、PNG/JPG/PDFのダウンロードは無制限(再販売は不可)。AIプレゼンテーション機能では、トピックを入れるとAIが構成(アウトライン)を提案し、テンプレを選ぶとスライドが自動生成されます。
- 無料枠:5万個以上のテンプレートを利用可、PNG/JPG/PDFのダウンロード無制限、クレジットカード不要(最終確認日:2026-08-07)。
- 有料(Pro):月額980円〜(年払い時。最終確認日:2026-08-07)。以前あった30日間のPro無料トライアルは2026年3月31日で終了しています。
- 個人・副業に向く理由:無料でも透かしが入らず、そのまま提案資料に使える点が大きいです。
まずは無料の範囲で、自分の提案書が実用的な見た目になるか試したい人は、公式で無料プランから始められます。
広告 / PR 3分で完成するAIプレゼンテーション【MiriCanvas】Gamma(ガンマ)|デザインは洗練、ただし無料はロゴ入り
海外発で、テーマを入れると洗練されたスライドが一気に出るのが強みです。2025年9月リリースの「Gamma 3.0」以降は日本語での対話指示にも対応し、「全体をカジュアルに」といった修正を自然な言葉で頼めます。
- 無料枠:アカウント作成時に初回400クレジットが付与され、使い切ると補充されません(1回の生成で約25〜40クレジット消費)。
- 注意点:無料プランでは生成物に「Made with Gamma」のロゴが入るため、外部に出す資料はロゴが消える有料プラン以上が前提になります。有料は月8ドル(年払いなら月6.4ドル)のPlusが副業用途に手頃とされています(最終確認日:2026-08-07)。
- 参考:Gammaの詳しい無料の限界は「スライド生成AIの無料はどこまで?透かし・商用利用の落とし穴と選び方」でも扱っています。
Gammaを外部提案に使うなら公式の最新プランをご確認ください:gamma.app/pricing
イルシル|日本語特化で言い回しが馴染みやすい
日本製・日本人向けに作られたスライド生成AIで、3,000種類以上の日本人向けテンプレートが特徴です。AIとの対話形式でスライドを作れます。
- 無料枠:フリープランは作成できるドキュメントが3本まで(最終確認日:2026-08-07)。
- 有料(Pro):月額2,099円(年払い時は月1,750円相当。2026年3月時点の公表値)。
- 向く人:日本語の言い回し・テイストの自然さを重視する人。無料時の透かしや商用利用の詳細な条件は変動しやすいので、申し込み前に公式で最新を確認してください。
失敗しない作り方の手順(AIは「下書き係」)
AIに丸投げしても、そのままお客さんに出せる提案書にはなりません。AIが作るのは下書きと割り切り、次の順番で進めるのが失敗が少ないです。
- 材料をそろえる:提案の相手・目的・自分の強み・実績を箇条書きでメモしておく。
- 文章AIで構成を作る:ChatGPTやClaudeに「相手・目的・伝えたいこと」を渡し、スライドの流れ(表紙→課題→提案→料金→事例→次のアクション)を下書きしてもらう。
- デザインAIでスライド化:MiriCanvasなどにテーマや見出しを入れ、テンプレを選んで自動生成する。
- 人が加筆・修正する:自分の言葉・具体的な数字・お客さん固有の事情を入れて説得力を足す。ここを省くと「AIっぽい薄い提案書」になります。
- 透かし・商用条件を最終チェック:外部に出す前に、ロゴが入っていないか、使った素材の利用条件に外れていないかを確認する。
文章の下書きを自然な日本語に整えるコツは「AIっぽい文章を自然に直す方法|ツールの選び方と手順」も参考になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 完全に無料で、外部に出せる提案書を作れますか? A. 条件つきで可能です。透かしが入らない無料プランのツール(例:MiriCanvas)を選ぶのが近道です。ただし無料枠の回数・保存形式には上限があるので、まず自分の使う量で足りるか試すのが確実です。
Q. AIで作ると「手抜き」と思われませんか? A. デザインをAIに任せること自体は問題ありません。差がつくのは**中身(相手に合わせた具体性)**です。構成とデザインはAIで時短し、浮いた時間を「相手に刺さる中身」に使うのが賢い使い方です。
Q. パワポ(PowerPoint)で編集し直したいのですが? A. 編集できるPPTX形式の書き出しは有料プラン限定のツールがあります。PDF納品でよいのか、後からパワポで直したいのかを先に決めて、対応形式を確認しましょう。
Q. 商用利用で気をつけることは? A. 自分の提案に使う分は多くのツールでOKですが、「テンプレや素材をそのまま再販売する」のはNGが一般的です。フォントや写真素材の個別条件も、念のため確認してください。
こんな人におすすめ
- 無料で、透かしなしの提案資料をすぐ作りたい個人・副業:MiriCanvasの無料プランから試すのが手堅い。
- とにかく見た目を洗練させたい/英語圏っぽいデザインが欲しい:Gamma(外部提案は有料前提)。
- 日本語の言い回し・テイストの自然さを最優先:イルシル(無料は3本まで)。
いずれも、まず無料で1本作ってみて、自分の提案の場に耐える見た目かを確かめてから有料化を検討するのが、お金を無駄にしないコツです。
※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
あわせて読みたい
参考にした情報
- MiriCanvas公式・ミリキャンバス解説記事(無料プランの範囲・料金・商用利用)
- Gamma公式・解説記事(クレジット制・「Made with Gamma」ロゴ・料金)
- イルシル公式・解説記事(無料プランの本数・料金・日本語特化)