Last updated on
AIの選び方・比較

PDF資料からスライドを作るAIの選び方|図表と機密の壁

※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります


※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

報告書や企画書のPDFを、会議用のスライドに作り直したい。AIスライド生成ツールの多くはテーマの文章から作る前提ですが、PDFを直接読み込めるツールは一部に限られます。無料で試せるかどうかも、ツールごとに差があります。

結論から言うと、無料でPDF読み込みまで試すならMiriCanvasかGammaが候補です。イルシルのPDF・画像の参照は、公式の料金表(2026-10-08確認)でフリーは非対応、パーソナル以上で対応です。Copilot in PowerPointでは、PDFが使えるのは職場向けのライセンスです。どのツールでも、社外秘のPDFをアップロードしてよいかを先に確認してください。

この記事の仕様・料金は各社の公式ページとヘルプをもとにしています。筆者が全ツールに課金して試した結果ではありません。最終確認日:2026-09-30。

PDFからのスライド化の3つの型

PDFをスライドにする方法は、AIが中身をどう扱うかで3つの型に分かれます。

  • 要約して作り直す型:PDFの文章をAIが読み、要点をまとめて新しいスライドを組む。長い報告書を10枚前後にまとめたいときに向く
  • レイアウトを保って取り込む型:PDFのページをそのままスライドとして読み込み、文字や配置を編集できる状態にする。見た目を変えたくないときに向く
  • 参照資料として添える型:テーマは自分で入力し、PDFは「参考情報」としてAIに渡す。PDFの文言をそのまま使わない

Gammaの公式ヘルプでは、取り込み時に「元のデザインを保つ」か「AIに書き直させる」かを選べると案内されています。文章の扱いも、原文のまま・要点に圧縮・素材として新規作成、の3通りを指示で選べます。自分がどの型を求めているかを決めてからツールを選ぶと、試し直しが減ります。

4ツールのPDF対応を公式情報で比べる

PDFを読み込めるか、無料でどこまで使えるか、PowerPoint形式で書き出せるかの3点で比べました。最終確認日:2026-09-30。

PDFからスライド | 読み込み・無料枠・書き出し

PDF資料をスライドにできる主なツール

最終確認日:2026-09-30。仕様は変わるため最新は各公式で確認を

PDFの読み込み無料で試せる範囲PPTX書き出し
MiriCanvas 無料プランあり ○ AIプレゼン作成でPDFをアップロード可 ○ 毎月5回・最大30枚まで ○ PPTX・PDF・画像で保存可
Gamma クレジット消費型 ○ PDFは1ファイル100MBまで △ 初回400クレジット・月次補充なしとの解説 ○ PowerPoint書き出しに対応
Copilot in PowerPoint Microsoftの有料ライセンス △ PDFは職場向けのみ・家庭向けはWordのみ × 対象ライセンスの契約が前提 ○ PowerPoint上で直接作成
イルシル 国産・日本語資料向け △ PDF・画像の参照はパーソナル以上 × 無料プランではPDF機能を使えない ○ 有料プランでPPTX書き出し
  • ※Gammaの無料クレジットの扱いは解説記事の情報です。消費量と補充条件は公式の料金ページで確認してください。
  • ※MiriCanvasの無料枠は公式のAIプレゼン機能ページの記載です。PDFのページ数やサイズの上限は同ページに明記がありません。

AIツールナビ

無料でPDF読み込みまで確かめられるのは、表の中ではMiriCanvasとGammaです。 イルシルとCopilotは、契約してからでないとPDFの読み込みを試せません。

MiriCanvas:月5回まで無料のPDF対応

MiriCanvasの公式ページでは、AIプレゼン機能の入力方法として、テーマ入力とPDFアップロードの2つが案内されています。無料プランでは毎月5回、1回あたり最大30枚までAIスライドを生成できます。

書き出しはPDF・PNG・JPG・PPTX・MP4・GIFに対応しています。公式ページはPC(デスクトップ)での利用を推奨しています。作ったデザインをテンプレートとして再販売すること、生成した素材を切り離して販売することは禁止と書かれています。

Gamma:レイアウトを保つ取り込み

Gammaの公式ヘルプによると、読み込めるファイルはPowerPoint・Word(各200MBまで)とPDF(100MBまで)です。PowerPointとPDFの取り込みでは元のレイアウトとデザインを保ち、編集できる状態になると案内されています。

注意点は、グラフが画像に変換される場合があることです。公式ヘルプでも、一部のグラフは編集できない静止画になると書かれています。無料プランでは資料に「Made with Gamma」の表示が入るという解説もあります。

Copilot:ライセンスで変わるPDF対応

MicrosoftのFAQでは、Copilot Pro(家庭向け)でファイルから作れるのはWordファイル1つのみとされています。PDFを使えるのはMicrosoft 365 Copilot(職場向け)です。社内のPDFを日常的にスライド化するなら、会社でどのライセンスを契約しているかをまず確認してください。

イルシル:PDF・画像の参照はパーソナル以上

イルシルは2024年10月にPDF・画像を添付してスライドを生成する機能を追加しました。添付資料の文字情報をAIが読み、生成時の参照情報にする仕組みです。公式の料金表(2026-10-08確認)では、フリーは非対応で、パーソナル・パーソナルプラス・法人が対応です。以前はビジネスプラン向けと案内されていたため、古い情報を見かけたら料金表で確かめてください。

図表が多いPDFで気をつける2点

PDFをスライドにして崩れやすいのは、文章より図表です。

1点目は、グラフや表が画像になることです。Gammaの公式ヘルプにあるとおり、取り込み後のグラフは数値を直せない画像になる場合があります。数値を更新する予定のグラフは、元のExcelやスプレッドシートから作り直すほうが確実です。

2点目は、文字が画像になっているPDFです。スキャンした紙の資料や、画像として書き出されたPDFは、文字情報を持っていない場合があります。AIが中身を読めないと、要約も作り直しもできません。PDFの文字をドラッグして選択できるかを、アップロード前に確認してください。選択できないPDFは、先にOCR(画像の文字を読み取る処理)をかける必要があります。

OCRツールの選び方は画像の文字起こし(OCR)ツールの選び方で整理しています。

社外秘PDFをアップロードする前の確認

PDFのスライド化で最も見落としやすいのが、資料の中身をクラウドに送ってよいかという点です。報告書や企画書には、取引先名・売上・未公開の計画が入っていることが多いからです。

アップロード前に確認する項目は次の3つです。

  • 会社のルール:外部のクラウドサービスに社内資料を入れてよいか。生成AIの利用ルールがある会社も増えています
  • ツールの規約:アップロードした資料がAIの学習に使われるか、どこに保存されるか。各社のプライバシーポリシーと利用規約で確認する
  • 資料の中身:個人名・顧客情報・金額が入っていないか。必要なら伏せ字にした版を作ってからアップロードする

会社でMicrosoft 365を使っているなら、社内の管理下で使えるCopilot(職場向け)が候補になります。個人で使うツールに社外秘の資料を入れる前に、情報システムの担当者に確認してください。考え方はAI議事録の情報漏洩が不安な人の選び方と共通です。

目的別の選び方早見

目的別 | PDFをスライドにする方法の選び分け

やりたいことで選ぶPDFのスライド化

PDFの中身と使う場面で向く方法が変わります

向いている資料費用の目安気をつけること
長いPDFを要約してスライド化 MiriCanvas・Gammaなど ○ 報告書・調査資料・議事録 ○ 無料枠の範囲で試せる △ 要約の抜けを原文と照合
見た目を保って編集 Gammaの取り込みなど ○ 完成済みの提案書・チラシ △ 無料は表示入りとの解説あり △ グラフは画像化する場合あり
社内資料を社内で変換 Copilot(職場向け) ○ 社外秘を含む会議資料 × 会社のライセンス契約が前提 △ 家庭向けはWordのみ対応
  • ※費用や無料枠は執筆時点の公式情報と解説記事にもとづきます。最新は各公式で確認してください。

AIツールナビ

要約でも取り込みでも、AIが作ったスライドは必ず原文のPDFと照合してください。数字の転記ミスや、大事な条件の抜け落ちが起きることがあります。要約の精度の考え方はAI PDF要約ツールの選び方も参考になります。

無料枠で試すときの手順

どのツールも、1本目は無料の範囲で試してから決めるのが安全です。PDFを使う場合の手順は次のとおりです。

  1. 試す用のPDFを用意する:社外秘を含まない資料か、数字や固有名詞を伏せた版を使う
  2. 文字を選択できるか確かめる:選択できなければ先にOCRをかける
  3. アップロードして生成する:枚数を指定できるなら、元のPDFのページ数より少なめにする
  4. PPTXで書き出して開く:PowerPointで文字をダブルクリックし、編集できるかを確かめる
  5. 原文と照合する:数字・日付・固有名詞を1つずつ確認する

MiriCanvasは無料プランでも月5回までPDFからスライドを作れます。PPTXでの書き出しまで無料で試せるため、手順4まで課金せずに確かめられます。書き出し後に崩れる場合の対策はAIスライドがパワポで崩れる原因と対策にまとめています。

よくある質問

Q. PDFのページ数が多くても読み込めますか。 A. ツールによって上限が違います。Gammaの公式ヘルプではPDFは1ファイル100MBまでです。MiriCanvasのAIプレゼン機能ページには、PDFのページ数やサイズの上限が明記されていません。長い資料は、必要な章だけを切り出したPDFにすると結果が安定しやすくなります。

Q. WordファイルならCopilot Proでもスライドにできますか。 A. MicrosoftのFAQでは、Copilot Pro(家庭向け)は1つのWordファイルからのプレゼン作成に対応しています。PDFを使いたい場合は、WordでPDFを開いて保存し直す方法もあります。ただし図表の再現性は資料によって変わります。

Q. スキャンした紙の資料もスライドにできますか。 A. 文字情報のない画像のPDFは、そのままではAIが内容を読めない場合があります。先にOCRで文字を読み取れる状態にしてから使ってください。

Q. できあがったスライドを社外の提案に使ってよいですか。 A. 自分の提案資料として使うことは、多くのツールで認められています。一方でMiriCanvasは、デザインをテンプレートとして再販売することや、素材を切り離して販売することを禁止しています。使い方の条件は各社の利用規約で確認してください。

こんな人におすすめの選び方

  • 無料で一度試したい個人・副業の人:MiriCanvasで月5回の無料枠を使い、PDFからPPTXまで通して確かめる
  • 完成済みのPDFのデザインを残したい人:Gammaのレイアウトを保つ取り込みを試す。グラフが画像になる点は確認する
  • 会社でMicrosoft 365を使っている人:社内のCopilotのライセンスを確認する。社外秘の資料は社内の仕組みで変換する
  • 日本語の資料作成を有料で続ける前提の人:イルシルのパーソナル以上でPDF・画像の参照機能を検討する

※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

あわせて読みたい

参考にした情報