話者分離できる文字起こしツールの選び方|複数人の会議で誰の発言か分ける
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「会議を文字起こしできたけれど、誰の発言か分からず後で困った」——複数人が参加する会議やインタビューでは、文字にするだけでなく**「誰が話したか」を分けて記録する(話者分離)**ことが大切です。ところが「話者分離」は対応しているツールとしていないツールがあり、無料でどこまでできるのかも分かりにくいのが実情です。
この記事では用途を**「複数人の会議・インタビューを、話者を分けて文字起こしする」**に絞り、話者分離のしくみ・精度を上げるコツ・ツールの選び方を整理します。特定のツールを「使ってみた」体験談ではなく、各社の公式情報とユーザーの口コミを出どころが分かる形でまとめたものです。料金・無料枠・仕様は変動が激しいため、最新は必ず各公式でご確認ください。
そもそも「話者分離」とは
話者分離(わしゃぶんり)とは、録音の中に複数の人の声が混ざっているとき、「誰が」「いつ」話したかをAIが区別して、発言ごとに分けて記録する機能のことです。多くのツールでは事前に声を登録しなくても、「話者1」「話者2」のように自動で振り分けてくれます。
これがあると、会議の議事録で「A案に賛成したのは誰か」が後から追いやすくなります。逆に話者分離がないと、全員の発言が1本の文章としてつながってしまい、整理に手間がかかります。
まず押さえる:話者分離ツールを選ぶ4つの軸
「話者分離できる」とうたっていても、無料枠や精度には差があります。次の4点で比べると失敗しにくくなります。
- 話者分離が無料枠に含まれるか:話者分離やAI要約は有料プランのみ、というツールもあります。無料でどこまで使えるかを確認します。
- 無料枠の「本当の中身」:「無料」でも「1回◯分まで」「月◯分まで」という制限が一般的です。長い会議では実質使えないこともあるため、回数と分量の両方を見ます。
- 日本語の精度と対応環境:日本語対応をうたっていても精度に差があります。対面会議の録音か、Web会議連携か、自分の使い方に合うかも見ます。
- 情報漏洩・データの扱い:会議録には社外秘や個人情報が含まれがちです。アップロードしたデータが学習に使われないか、保存場所はどこかを確認します。
「話者分離あり」の表示だけで安心せず、“無料枠に含まれるか”と”データの扱い”まで見るのが失敗しないコツです。
タイプ別の早見表
話者分離ができる文字起こしツールは、大きく「対面録音に強い型」「Web会議連携型」「法人特化型」に分けると選びやすくなります。下の図は、公式が公表している内容をもとに、それぞれの向き・不向きをざっくり整理したものです(各サービスの詳細は次の章で解説します)。最終確認日:2026-07-10。
話者分離 文字起こし | 用途で選ぶ
3タイプの向き・不向き
公式の公表情報をもとに整理(2026-07-10時点)
| 対面録音 | Web会議連携 | 無料枠 | |
|---|---|---|---|
| 対面録音に強い型(例:Notta) スマホ録音にも対応 | ○ アプリで対面録音OK | ○ Zoom等の連携あり | △ 無料は1回・月の分数に上限 |
| Web会議連携型(例:tl;dv) 会議に自動参加して録画 | △ 対面より会議録画向き | ○ Zoom/Meet/Teams対応 | ○ 無料の録画枠あり |
| 法人特化型(例:Otolio 旧スマート書記) 専門用語の辞書登録など | ○ 会議運用に強い | ○ 法人利用に対応 | × 個人向け無料枠は想定外 |
- ※無料枠・機能は各公式の公表値をもとにした整理です。最新は各公式でご確認ください。
- ※話者分離やAI要約が有料プランのみのツールもあります。
AIツールナビ
タイプ別に見る:それぞれの特徴と注意点
対面の会議・録音ファイルに強いタイプ
Nottaは日本発の文字起こしサービスで、UIやサポートが日本語である点が特徴です。公式情報によると、話者分離に対応し、スマホアプリでの対面会議の録音や、Zoom・Google Meet・Teamsへの連携にも対応します。無料プランは公表値で「1回あたり3分・月120分まで」といった上限があり、Web会議連携やAI要約は有料プランの機能とされています。つまり無料は”お試し”、本格利用は有料という位置づけです。
料金は公式の公表値で、個人向けのプレミアムが月払い1,980円前後(年払いで割安)とされています。対面の打ち合わせが多く、日本語のサポートを重視する人に向きます。最終確認日:2026-07-10。
会議の録音そのものを手元に残したい人は、専用のICレコーダーやAI議事録デバイスを併用する手もあります。実在商品を探すなら、下記から確認できます(毎回きれいに録れる環境をつくりたい人向け)。
Web会議を自動で録画・文字起こしするタイプ
tl;dvは、オンライン会議に自動で参加して録画・文字起こしするタイプのツールです。公式情報によると、Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsに対応し、会議中に発言者を識別する機能があります。ユーザーレビューでは「無料でも録画・文字起こしがある程度使える」という声が見られますが、要約や高度な機能・言語面は有料(米ドル建て)の範囲が中心です。対面よりもWeb会議が中心の人に向きます。
海外発のツールは日本語のサポートや表示が限定的なこともあるため、料金体系(ドル建て・無料枠の範囲)を事前に公式で確認してください。
法人で本格的に使うタイプ
**Otolio(旧スマート書記)**のような法人向けサービスは、専門用語の辞書登録や会議運用に合わせた機能が強みです。公式情報によると料金は会議量に応じた個別見積もりが中心で、個人向けの無料枠は想定されていません。社内の会議を継続的に文字起こし・議事録化したい組織に向きます。
話者分離の精度を上げる3つのコツ
話者分離は録音環境で精度が大きく変わります。ツール選び以前に、次の3点を押さえるだけで結果が安定します。
- 一人ずつ話す:複数人が同時に話すと、AIが声を分けられず混ざってしまいます。司会役が「一人ずつ」を促すと精度が上がります。
- マイクの位置を工夫する:対面会議では参加者の中心にマイクを置きます。人数が多い会議では、全方向を拾える外付けマイク(全指向性)が効果的です。
- 静かな環境で録る:空調やタイピングなどの雑音は誤認識のもとです。可能な範囲で静かな部屋を選びます。
話者分離の精度は”ツールの性能”だけでなく”録り方”で決まる、と考えておくと失敗が減ります。
情報漏洩で気をつけたいこと
会議録には社外秘や個人情報が含まれがちです。次の点を確認しましょう。
- 入力データの扱い:アップロードした音声・文字起こしがAIの学習に使われないか、保存期間はどうかを公式で確認します。分からなければ機微な会議は入れないのが安全です。
- 共有範囲:自動で生成された議事録の共有リンクが、意図せず社外に見える設定になっていないか確認します。
- 社外秘の判断は人が行う:AIの要約は便利ですが、公開してよい情報かどうかの最終判断は人が行います。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料で話者分離まで使えますか? A. ツールによります。Nottaのように話者分離自体は無料でも使える一方、AI要約やWeb会議連携は有料、というケースが一般的です。無料枠には「1回◯分」「月◯分」の上限があることが多いので、長い会議では有料も検討してください。最終確認日:2026-07-10。
Q. 何人まで分けられますか? A. 多くのツールは自動で「話者1/話者2…」と分けますが、人数が多い会議や同時発話が多い会議では精度が下がります。上限や精度は公式・レビューで確認し、録り方の工夫(一人ずつ話す等)を併用してください。
Q. 録音済みのファイルでも話者分離できますか? A. 対応するツールなら、後からアップロードした音声ファイルでも話者分離できます。録音ファイルの文字起こしに絞った選び方は、あわせて読みたいの記事も参考にしてください。
こんな人におすすめ
- 対面の打ち合わせが多く、日本語サポートを重視する人 → 対面録音に強い型(Notta など)。無料は分数の上限に注意。
- Web会議が中心で、自動録画・文字起こしをしたい人 → Web会議連携型(tl;dv など)。料金はドル建て・無料枠の範囲を確認。
- 社内で継続的に議事録化したい組織 → 法人特化型(Otolio 旧スマート書記 など)。見積もり前提。
まずは機微でない会議で無料枠を試し、録り方を整えたうえで、自分の会議量とデータの扱いに合うものを選ぶのがおすすめです。
※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
あわせて読みたい
参考にした情報
- 各サービス公式(Notta/tl;dv/Otolio 旧スマート書記)の料金・機能ページ
- 国内メディアによる話者分離・AI議事録ツールの比較記事(2026年版)