文章生成・ライティングAI

店頭POPの文言をAIで作る選び方|景表法でNGな表現

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料金・無料枠・機能は変動が激しいため、各ツールに「最終確認日」を記載しています。申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

店頭POPの文言は、AIに頼むと数秒で10案そろいます。困るのは、案の中に**「当店No.1」「今だけ半額」「体にやさしい」のような、根拠なしでは出せない表現**が平気で混ざることです。

結論から書くと、AIに任せるのは「言い回しの候補出し」までです。価格・順位・効き目に触れる言葉は、店の事実と照らしてから残すか消すかを決めます。ツールは、指示文を考えずに案を出したいならCatchyのようなコピー特化型、費用をかけないなら汎用AIチャットが候補です。

筆者はここで挙げるツールをすべて課金して使い比べたわけではありません。仕様と料金は各公式サイトとプレスリリース、法律の考え方は消費者庁の公表資料をもとにしています。

POPの文言でAIに任せる部分と任せない部分

AIに任せてよいのは「短く言い換える作業」と「切り口の候補出し」です。何を約束するかは店が決めます。

店頭POPは、通路を歩く客が数秒で読む文字です。長い説明より、13〜14字前後の一言が読まれやすいとする販促系の解説もあります。AIはこの「短く削る」作業が得意です。

一方で、AIは店の売上データも仕入れ値も知りません。「売れてます」「人気No.1」と書くかどうかは、AIではなく店の記録で決まります。

作業AIに任せる自分でやる
商品の特徴を短い一言にする○最後に読み比べて選ぶ
切り口(季節・用途・贈り物)の案出し○店の客層に合うか判断
価格・割引率の表記×店の値札・販売記録で決める
「No.1」「人気」「売れてます」×売上などの記録があるときだけ
食品の体への効き目×原則書かない

POPの文言づくりに使えるAIの3タイプ

選び方の軸は「指示文を自分で書けるか」と「デザインまで同じ場所で作りたいか」の2つです。POPの文言に使えるAIは、大きく3タイプに分かれます。

店頭POP | 文言づくり

POPの文言に使えるAIの3タイプ

文言は候補出しまで。価格や順位の言葉は自分で確認します

指示文なしで案が出る無料で試せる範囲POPの形まで作れる
汎用AIチャット ChatGPT・Claude・Gemini等 △ 指示文は自分で書く ○ 無料枠で文言は作れる × 文字だけ
コピー特化型 Catchy等 ○ 入力欄を埋めるだけ △ 無料は毎月10クレジット × 文字だけ
デザインツール MiriCanvas・Canva等 △ 文言は別途用意 ○ 無料テンプレあり ○ テンプレで版面を作れる
  • ※無料枠・機能は各公式の公表情報によります(最終確認日:2026-09-28)
  • ※どのタイプでも、価格・順位・効き目の表現は店側で確認が必要です

AIツールナビ

汎用AIチャット(費用をかけずに始めたい人向け)

ChatGPT・Claude・Geminiなどの汎用AIチャットは、無料枠の範囲でもPOPの文言程度の短文は作れます。弱点は、指示文を毎回自分で組み立てる必要がある点です。「〇〇のPOPを作って」とだけ頼むと、どの店にも貼れる無難な文が返ってきます。

汎用AIチャットで使える指示文の例は、この記事の後半に載せています。無料枠の回数や使えるモデルは各社がひんぱんに変えています。最新は各公式でご確認ください(最終確認日:2026-09-28)。

Catchy(指示文を考えずに案を量産したい人向け)

Catchy(キャッチー)は、株式会社デジタルレシピが提供する日本語のAIライティングツールです。公式サイトによると、キャッチコピー・広告文・商品説明など100種類以上の生成テンプレートがあります。用途を選んで入力欄を埋めると、短いコピーの案がまとめて出る作りです。

  • 無料プラン:毎月10クレジット(デジタルレシピのプレスリリースでは「毎月最大10回まで文章生成が可能」と案内。超過分は有料プラン)
  • 有料プラン:複数あり。料金とクレジット数は公式の料金ページで確認してください
  • 最終確認日:2026-09-28

POPづくりで便利なのは、「商品名」「特徴」「ターゲット」を入れるだけで切り口の違う案が並ぶ点です。店長やスタッフが毎週POPを替える店なら、指示文を考える時間がなくなる分だけ手が速くなります。

注意点もあります。無料の10クレジットは、1枚のPOPで何度も作り直すとすぐ使い切ります。生成された案に「No.1」「業界初」などが入っていても、ツール側は止めてくれません。表現のチェックは次の章の一覧で自分で行います。

デザインツール(文言を決めたあと、POPの形にしたい人向け)

MiriCanvas(ミリキャンバス)やCanvaは、テンプレートに文字を流し込んでPOPや値札の形に仕上げる道具です。文言の良し悪しは判断してくれないため、Catchyや汎用AIチャットで決めた文を持ち込む使い方になります。MiriCanvasの料金と書き出しの詳細は、この記事の後半の手順で触れます。

AIの案に混ざりやすいNG表現

価格・順位・効き目の3種類は、AIの案をそのまま貼らないでください。景品表示法は、実際より良く見せる表示(優良誤認)や、実際より得に見せる表示(有利誤認)を禁じています。POPも店頭の「表示」に含まれます。

AIが出しがちな表現何が問題になるか出すための条件
「人気No.1」「満足度No.1」根拠のない順位表示期間と範囲を示せる売上などの記録
「通常価格2,980円→今だけ1,480円」実態のない比較価格(二重価格)比較した価格で実際に売っていた実績
「地域最安」「どこよりも安い」他店と比べた根拠がない調べた範囲と時点を示せる調査
「体にやさしい」「疲れがとれる」食品の健康効果の表示原則として店頭POPでは書かない
「無添加」「保存料不使用」何が無添加かが曖昧対象の添加物と事実を具体的に書く

No.1表示は「客観的な記録」が前提

「No.1」と書くなら、何のNo.1かと、いつからいつまでの記録かを添えます。消費者庁は2024年9月に「No.1表示に関する実態調査報告書」を公表しました。報告書は、顧客満足度のような主観的評価によるNo.1表示について、合理的な根拠といえる条件を4つ示しています。比較対象の選び方、調査対象者の選び方、調査方法の公平さ、表示と結果の対応の4点です。

店のPOPで現実的なのは、「当店の〇月の販売数1位(〇〇部門)」のように、店の販売記録で言える範囲に絞る書き方です。AIが出した「話題沸騰」「大人気」も、記録がなければ削ります。

二重価格は「8週間」のルールを確認

「通常価格」と並べて安さを見せるなら、その通常価格で実際に売っていた期間が問われます。消費者庁の価格表示ガイドラインでは、過去の販売価格を比較に使う場合の目安が示されています。

  • セール開始前8週間のうち、過半の期間その価格で販売していたこと
  • その価格での販売期間が通算2週間以上あること
  • その価格で最後に売った日から2週間以上たっていないこと

AIは店の販売履歴を知らないため、もっともらしい通常価格を作ってしまうことがあります。価格の数字は、AIの案から必ず外して値札の記録から入れます。

食品の体への効き目は書かない

食品を扱う店のPOPでは、健康効果に触れる言葉をAIの案から消します。健康増進法は、食品の健康保持増進効果について著しく事実に相違する表示などを禁じています。対象は「何人も」で、メーカーだけでなく売る側も含まれます。

AIは「美肌に」「免疫アップ」のような言葉を気軽に出します。味・産地・食べ方・季節の切り口に言い換えると、POPとして十分に成り立ちます。例は「とろける甘さ」「朝どれ」「鍋のシメに」などです。

AIに渡す指示の例

汎用AIチャットを使う場合は、禁止事項を先に書いておくと手直しが減ります。次の文面は、【】の中だけ書き換えれば使えます。

店頭POPの文言を作ってください。

商品:【商品名】
特徴:【事実だけを3つ。例:国産、1個ずつ手包み、冷凍で2週間もつ】
想定する客:【例:夕方に買い物する共働き世帯】
置き場所:【例:レジ横の小さな台】

条件:
・一言コピーを15字以内で10案
・補足の説明文を40字以内で3案
・次の言葉は使わない:No.1、人気、最安、日本一、業界初、今だけ、通常価格、効果、効く、健康、美容
・特徴に書いていない事実を足さない

Catchyを使う場合は、同じ「特徴」と「想定する客」を入力欄に入れます。禁止語はテンプレートに入れられないことがあるため、出た案を上の一覧で点検します。

決めた文言をPOPの形にする手順

文言が決まったら、テンプレートに流し込んで印刷サイズに合わせます。手書きでも構いませんが、店で数十枚そろえるならデザインツールのほうが早く済みます。

  1. 一言コピー(大きい文字)と説明文(小さい文字)を1案ずつ選ぶ
  2. 価格は値札の記録から入れ、AIの案の数字は使わない
  3. デザインツールでPOPや値札のテンプレートを選び、文字を差し替える
  4. 実際の置き場所のサイズで印刷し、2〜3歩離れて読めるか確かめる

MiriCanvasの公式料金ページによると、無料プランでも5万種以上のテンプレートと35万点以上の素材を使えます。有料のProプランでは、プレミアム素材の使い放題や背景削除などが加わります。公式サイトによると、作ったデザインをそのまま印刷注文する機能もあります(最終確認日:2026-09-28)。

テンプレートの素材を商用で使える範囲は、ツールごとに規約が違います。素材だけを抜き出して別の用途に使うことは、多くのツールで禁じられています。気になる場合は、この記事の最後にある関連記事で商用利用の落とし穴を確認してください。

よくある質問

AIが作った文言をPOPに使うと、著作権の問題はありますか。

短いキャッチコピーは、一般に著作物と認められにくいとされます。問題になりやすいのは著作権より、他社の有名なコピーや登録商標にそっくりな案が出た場合です。有名な言い回しに似ていると感じた案は外します。

「当店おすすめ」は書いてもよいですか。

「おすすめ」は店の意見を示す言葉なので、順位や数字を含まなければ使いやすい表現です。「当店No.1のおすすめ」のように順位を足すと、記録の根拠が必要になります。

Catchyの無料クレジットだけでPOPは作れますか。

月に数枚なら無料の10クレジットで試せます。1枚ごとに何度も作り直す使い方だと、無料枠では足りなくなります。毎週たくさんのPOPを書き替える店は、有料プランの料金と見比べてから決めてください。

手書き風のPOPはAIで作れますか。

デザインツールの手書き風フォントやテンプレートを使えば、手書きに近い見た目にはできます。文言をAIで作り、清書だけ手書きにする店もあります。

こんな人に向く選び方

  • 月に数枚しかPOPを作らず、費用をかけたくない:汎用AIチャットと、この記事の指示の例
  • 毎週POPを書き替え、指示文を考える時間がない:Catchyの無料クレジットで試す
  • 文言は決まっていて、POPの形にそろえたい:MiriCanvasなどのデザインツールの無料テンプレート
  • 価格や「No.1」をPOPで打ち出したい:ツールより先に、販売記録と比較価格の実績をそろえる

※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

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