マネーフォワード確定申告で医療費控除|入力3通りと無料の範囲
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家族の通院や出産で医療費がかさんだ年に、マネーフォワード クラウド確定申告で医療費控除を出したい会社員向けの記事です。
**医療費控除だけの申告なら、有料プランを契約しなくても申告書まで作れます。**公式の機能表で、雑所得や控除だけの申告は無料の状態でも申告書を出力できる例外になっているためです。入力の方法は、マイナポータル連携・医療費のお知らせ・領収書の3通りあります。
この記事は、マネーフォワードの公式ガイドと国税庁のタックスアンサーをもとにした整理です。筆者が実際に申告した記録ではありません。最終確認日:2026-10-26
医療費控除だけなら無料で出せる理由
医療費控除だけの会社員は、無料の状態で申告書を出力できます。公式の「プランごとの利用できる機能」(2026年6月18日更新)では、申告書のPDF出力や電子申告用ファイルの出力は、無料では原則できません。ただし「雑所得や控除のみ」の申告は例外として使えると書かれています。
医療費控除は、この「控除のみ」に当たります。仕訳の登録やレシート読み取り(AI-OCR)は、医療費控除の申告には使いません。無料の状態で使えない機能があっても、申告には影響しない構成です。
副業の所得がある会社員は、副業の所得も一緒に申告します。副業が雑所得なら無料の範囲に入りますが、事業所得なら有料プランが必要です。条件の違いはマネーフォワード確定申告は副業なら無料?雑所得で出せる条件にまとめています。
控除を受けられるかの目安
医療費控除は、1年の医療費から保険の補てん分を引き、さらに10万円を引いた金額です。国税庁のタックスアンサー(No.1120)では、総所得金額等が200万円未満の人は、10万円の代わりに所得の5%を引くとされています。控除の上限は200万円です。
計算の例を2つ置きます(筆者の計算)。
| 条件 | 計算 | 控除額 |
|---|---|---|
| 支払い15万円・補てん2万円・所得300万円 | 15万−2万−10万 | 3万円 |
| 支払い15万円・補てん2万円・所得150万円 | 15万−2万−7.5万 | 5.5万円 |
補てん分には、生命保険の入院給付金や健康保険の高額療養費などが入ります。控除額がそのまま戻るわけではなく、戻る税金は控除額に所得税率をかけた金額です。
対象になる家族の範囲
自分だけでなく、生計を一にする配偶者や親族の医療費もまとめられます(国税庁No.1120)。共働きで家計が1つなら、家族の分を1人の申告に集める形が取れます。対象は、その年の1月1日から12月31日までに実際に支払った医療費です。
セルフメディケーション税制とはどちらか1つ
市販薬の購入が多い人は、セルフメディケーション税制を選ぶ方法もあります。国税庁のタックスアンサー(No.1129)によると、対象の市販薬の購入額から12,000円を引いた金額が控除になり、上限は88,000円です。
**医療費控除とセルフメディケーション税制は、同じ年に両方は使えません。**一度選ぶと、あとから更正の請求や修正申告で切り替えることもできません(国税庁No.1129)。適用には、本人が健康診断や予防接種などを受けている必要があります。
マネーフォワードでは、医療費控除の画面の「適用する控除」で、どちらを使うかを選びます(公式FAQ)。
入力3通りの選び方
入力方法は、手元にある書類と申告する時期で選びます。公式FAQ「医療費控除の入力方法」では、次の3通りが案内されています。
医療費控除 | マネーフォワードでの入れ方
医療費控除の入力3通りの違い
公式FAQ・確定申告ガイド(2026-10-26確認)をもとに整理
| 使える時期 | 入力の手間 | 家族の分 | |
|---|---|---|---|
| マイナポータル連携 マイナンバーカードが必要 | △ 例年2月9日以降 | ○ 自動で反映 | △ 家族ごとに事前準備 |
| 医療費のお知らせ 健康保険から届く通知 | ○ 通知が届けば入力可 | ○ 5項目を手入力 | ○ 通知ごとに入力 |
| 領収書 通知に載らない支払い | ○ いつでも入力可 | △ 1件ずつ・集計フォーム可 | ○ 明細ごとに入力 |
- ※国税庁の医療費集計フォームは、2022年度以前の会計年度とセルフメディケーション税制では使えません
- ※同じ医療費を2つの方法で入れると、二重に計上されます
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マイナポータル連携
マイナポータル連携は、医療費の情報を自動で取り込む方法です。取り込んだデータは「マイナポータル連携で取得したデータ(医療費通知)」の欄に反映されます(公式FAQ)。
気をつけたいのは時期です。公式FAQによると、医療費通知情報は例年、原則2月9日以降に取得できます。年が明けてすぐに申告したい人は、ほかの2通りで入れることになります。
使う前に、マイナポータルの「確定申告の事前準備」で、証明書を受け取るサービスとの連携が必要です(公式ガイド「マイナポータル連携」機能の使い方)。家族の分を取り込むときは、家族それぞれのマイナポータルでも同じ準備が要ります。
取り込んだデータで直せるのは「その年中に実際に支払った医療費の額」だけです。ほかの項目が違う場合は、データを削除して入れ直します(公式FAQ)。
医療費のお知らせ
健康保険から届く「医療費のお知らせ」があれば、記載の内容を手で入れます。「手元の医療費通知で入力」から追加し、次の5項目を入力します(公式FAQ)。
- 保険者の名称
- 被保険者の氏名
- 通知に書かれた医療費の額
- その年に実際に支払った医療費の額
- 保険などで補てんされる金額
入れた内容は、医療費控除の明細書の「1 医療費通知に関する事項」に反映されます。5項目で済むため、通院の回数が多い人ほど手間が減ります。
領収書
お知らせに載っていない支払いは、領収書から入れます。方法は2つです(公式FAQ)。
- 国税庁の「医療費集計フォーム」に入力して、ファイルを取り込む
- 「手元の領収書で入力」から1件ずつ手で入れる
医療費集計フォームは、国税庁が配っている表計算ソフト用の入力表です。2022年度以前の会計年度と、セルフメディケーション税制を使う場合は取り込めません。
家計簿アプリのマネーフォワード MEを使っている人は、明細を取り込めます。公式のアプリガイド(2026年8月13日更新)によると、MEで「健康・医療」カテゴリの「医療費」か「薬」で登録した明細が対象です。確定申告アプリにMEと同じマネーフォワード IDでログインし、明細を1件ずつ選んで反映します。
Web版で入力する手順
Web版では、医療費控除の画面までの道筋が決まっています。公式FAQに沿うと、流れは次のとおりです。
- 「申告書」から「所得から差し引かれる金額」を開く
- 「医療費控除」の画面で、「適用する控除」に医療費控除を選んで「適用」を押す
- 3通りのうち、手元の書類に合う方法で入力する
- 「医療費の明細」の「明細一覧」で、入れた内容を確かめる
スマホのアプリでも、「確定申告」から「申告書の作成」に進むと医療費控除の画面があります(公式アプリガイド)。マイナポータル連携も、アプリから本人データを取得する手順が案内されています。
スマホで提出まで済ませたい人は、マネーフォワード確定申告をスマホで提出|準備4つとつまずき所で必要なものを先に確かめておくと、2月に慌てずに済みます。
入力でつまずきやすい3点
医療費控除の入力で多いつまずきは、二重の計上と補てん分の入れ忘れ、書類の扱いです。
同じ医療費を2回入れない
マイナポータル連携とお知らせの手入力を両方使うと、同じ医療費が2回入ります。マイナポータルで取り込んだあとは、お知らせを手で入れないでください。領収書から足すのは、取り込みやお知らせに載っていない支払いだけです。
補てんされる金額を入れる
入院給付金や高額療養費を受け取った人は、補てんされる金額の欄を空けないでください。国税庁No.1120では、補てん分は医療費から差し引くと定められています。給付金がその医療費を上回った場合も、引くのはその医療費の額までです。
お知らせと領収書の扱い
公式FAQによると、令和3年分以降をe-Taxやスマホアプリで電子申告する場合、医療費通知の添付を省略できるケースがあります。省略できるかの判断は、税務署などに相談するよう案内されています。
領収書は提出しなくても、手元に残してください。国税庁No.1120では、税務署から求められる場合があるため、申告期限から5年間は保存するよう書かれています。
よくある質問
年末調整で医療費控除を受けられる?
受けられません。国税庁No.1120では、医療費控除は確定申告書を税務署に出して受ける手続きとされています。会社員でも、医療費控除を受けたい年は自分で確定申告をします。
去年の分を今から申告できる?
国税庁のタックスアンサー(No.2030)によると、税金が戻る申告(還付申告)は、対象の年の翌年1月1日から5年間出せます。マネーフォワードで過去の年の申告書が作れるかは、会計年度の設定によります。2022年度以前の年では、医療費集計フォームを取り込めない点も気をつけてください(公式FAQ)。
10万円に届かないと意味がない?
所得が200万円未満なら、10万円に届かなくても控除を受けられる場合があります。引く額が所得の5%になるためです(国税庁No.1120)。所得150万円の人なら、7.5万円を超えた分が控除になります(筆者の計算)。
有料のお試しを使う必要はある?
医療費控除だけの申告なら、お試しを申し込む必要はありません。公式の機能表では、パーソナルとパーソナルプラスのお試し中は、申告書のプレビューや出力ができないと注記されています。お試し中に控除だけの例外が使えるかは、機能表からは読み取れませんでした(未確認)。
こんな人におすすめ
マネーフォワードでの医療費控除が合うのは、次のような人です。
- 会社員で、医療費控除だけを申告したい
- 家族の医療費をまとめて、スマホから提出したい
- 普段からマネーフォワード MEで家計を記録している
医療費控除だけで、副業もふるさと納税の申告もない人は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」でも申告できます。マネーフォワードを選ぶ理由が強いのは、MEの明細を取り込みたい人や、来年以降に副業の申告を同じソフトで続けたい人です。
どの費用が医療費控除の対象になるかは、国税庁のタックスアンサーで確かめてください。判断に迷う支払いは、税務署か税理士に相談すると確実です。
※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
あわせて読みたい
参考にした情報
- マネーフォワード クラウド確定申告 FAQ「医療費控除の入力方法」(2026-10-26確認)
- マネーフォワード クラウド確定申告アプリ「マネーフォワード ME」のデータ取得(医療費控除)(2026年8月13日更新・2026-10-26確認)
- 国税庁 タックスアンサーNo.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)(2026-10-26確認)