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Wordの校正機能で足りる?AI校正ツールを足す判断基準

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Wordで文章を書いていて、「赤や青の波線は出るけれど、これで校正は足りているのか」と迷っている人に向けた記事です。

結論から書きます。誤字や表記ゆれを拾う最初のふるいとしては、Wordの標準機能で足ります。足りなくなるのは、読みやすさの推敲と、自分や社内で決めた表記ルールの統一です。この2つを毎回同じ基準で確かめたい人だけ、AI校正ツールを足してください。

Wordの機能はMicrosoftの公式サポートページと解説記事、各ツールの機能と料金は公式サイトで公表されている内容をもとに整理しています。各ツールを契約して試した結果ではありません。

Wordの校正でできること

Wordの日本語校正は、文法の誤りと表記の揺らぎを機械的に拾う機能です。文章を読みやすく書き直す機能ではありません。

文章校正の設定で拾える範囲

Wordには「ファイル」→「オプション」→「文章校正」に、日本語の校正設定があります。解説記事によると、ここで文書のスタイルを選べます。スタイルの名前は「通常の文」「くだけた文」「公用文」などで、Wordのバージョンによって表示が少し違います。厳しいスタイルにすると、ら抜き表現なども指摘の対象になると解説されています。

表記ゆれチェックの初期設定

「校閲」タブの「表記ゆれチェック」は、同じ言葉の書き方のばらつきを探す機能です。解説記事によると、初期設定で対象になっているのはカタカナの揺らぎだけです。「コンピューター」と「コンピュータ」のような違いは拾えます。

送り仮名・漢字と仮名・数字・全角と半角の揺らぎは、設定画面でチェックを入れると対象になります。この設定はWord全体に保存され、ほかの文書にも効きます。

  • 初期設定のままの人:カタカナ以外の揺らぎは見逃している
  • 設定を足せば拾えるもの:「行う/おこなう」「申し込み/申込み」のような書き分け
  • 拾えないもの:意味は合っているが読みにくい文

Microsoft公式が示す日本語の対応状況

Microsoftの公式サポートページには、エディター機能の言語別対応表があります。この表では、日本語は文法チェックが対応、スペルチェックは非対応です。さらに、日本語の文章校正(推敲)はデスクトップ版Wordアプリではまだ使えないと注記されています(最終確認日:2026-10-02)。

つまり、デスクトップ版Wordだけで書いている人は、読みやすさを提案する機能を使えていない可能性があります。

Wordだけでは足りない3つの場面

Wordの校正で困るのは、誤りではないが直したほうがよい文に出会ったときです。次の3つの場面では、Wordの波線はほぼ出ません。

一文が長く読みにくいとき

「〜ので、〜が、〜ため、」と読点でつないだ長い文は、文法としては誤りではありません。Wordは誤りを探す設計なので、長さだけを理由に指摘することは基本的にありません。読み手が途中で迷う文は、書き手が自分で分ける必要があります。

自分や社内の表記ルールがあるとき

「下さい」ではなく「ください」と書く、「お客様」に統一する。こうした決まりは、正誤ではなく選択の問題です。Wordの表記ゆれチェックは文書の中のばらつきを探します。「この語はこう書く」という自分の基準と照らし合わせる仕組みではありません。

文書ごとに置換で直す方法はあります。ただし、ルールが10個、20個と増えると、毎回の置換作業が負担になります。

文体や語尾が単調なとき

「です・ます」と「である」の混在、同じ語尾の連続、言い回しの重複。こうした点は、読み手の印象を左右します。Wordの標準の校正では、ここまで踏み込んだ指摘は期待できません。

AI校正ツールの2タイプの違い

Wordに足す道具は、生成AIのチャットに頼む方法と、校正専用のツールを使う方法の2つに分かれます。違いは、毎回同じ基準で見てくれるかどうかです。

生成AIのチャットに貼る方法

ChatGPTやClaude、Geminiなどのチャットに文章を貼り、「誤字と読みにくい文を指摘して」と頼む方法です。無料の範囲でも試せます。

  • 得意なこと:言い換え案を文章で出す、意図を汲んで書き直す
  • 弱いこと:頼み方で指摘の基準が変わる。同じ文章でも毎回同じ結果になるとは限らない
  • 気をつけること:社外秘の文章を貼る前に、入力内容の扱い(学習に使われるか)を各サービスの設定と規約で確認する

Microsoft 365でCopilotが使える契約なら、Wordの中で生成AIに頼む方法もあります。対象プランと料金はMicrosoftの公式サイトで確認してください。

校正専用ツール(文賢)

株式会社ウェブライダーの文賢(ブンケン)は、文章の校正と推敲を支援する有料ツールです。公式の販売ページによると、主な機能は次のとおりです(最終確認日:2026-10-02)。

  • ルール校正・推敲:誤字や表記の問題に加え、読みやすさの観点で気になる箇所を指摘する
  • 辞書・カスタムルール:自分や社内の表記ルールを登録できる
  • ファイルアップロード:Word・PDF・Excelなどのファイルを読み込める
  • AIアシスト:AIによる文章の改善提案。個人情報や機密情報を隠してAIに送る「マスキング機能」がある
  • チーム共有:ビジネスチームプランのみ

決めたルールを登録して、毎回同じ基準で確かめられる点が、生成AIのチャットとの違いです。Wordファイルを読み込めるので、Wordで書く人の手順を大きく変えずに使えます。

料金(税込)は、パーソナルプランが1年更新で月1,650円、1か月更新で月1,980円です。ビジネスチームプランは1ユーザーあたり1年更新で月2,750円、1か月更新で月3,300円です。公式の販売ページでは14日間の無料トライアルを案内しています(最終確認日:2026-10-02)。

Word | 文章校正

Word標準・生成AI・文賢の守備範囲

誤りを拾うのか、読みやすさまで見るのかで分かれます

表記ゆれ・文法読みやすさの推敲自分のルール登録費用
Word標準の校正 Wordに付属 △ 初期設定はカタカナのみ × デスクトップ版は日本語の推敲が未対応 △ 置換で代用 ○ 追加費用なし
生成AIのチャット ChatGPT・Claude等 △ 頼み方で指摘が変わる ○ 言い換え案を出せる △ 毎回プロンプトで指示 △ 無料枠あり(上限あり)
文賢 校正・推敲の専用ツール ○ ルール校正で指摘 ○ 推敲の観点で指摘 ○ 辞書・カスタムルール △ 月1,650円〜(税込)
  • ※機能・料金は2026-10-02時点の公式情報と解説記事。最新は各公式でご確認ください
  • ※文賢は1年更新の月額換算。1か月更新は月1,980円(税込)
  • ※Word標準の表記ゆれは、設定で送り仮名・漢字/仮名などを追加できます

AIツールナビ

AI校正ツールを足すかの判断基準

足すかどうかは、書く量と、守りたい表記ルールの数で決めます。目安は次のとおりです。

Wordだけで足りる人

  • 書くのは月に数本の社内文書やメール程度
  • 表記の決まりが特にない、または数個だけ
  • 読みやすさは、提出前に自分で声に出して読めば確認できる

この条件なら、表記ゆれチェックの設定を見直すだけで十分です。送り仮名と漢字・仮名の揺らぎにチェックを入れるところから始めてください。

生成AIのチャットを足せばよい人

  • 長い文の言い換え案がたまに欲しい
  • 校正の基準が毎回少しずれても困らない
  • 社外秘ではない文章が中心

追加の契約なしで試せるため、まずここから入る方法もあります。

文賢のような専用ツールが向く人

  • ブログ、メルマガ、納品原稿など、定期的に文章を書く
  • 「ひらく漢字」や用語の統一など、守りたいルールが10個を超える
  • 複数人で書き、表記の基準をそろえたい
  • 生成AIに文章を送ることに慎重で、マスキングのような仕組みが欲しい

毎回同じ基準で指摘してくれる点は、記事数が増えるほど効いてきます。

Wordと組み合わせる手順

ツールを足す場合も、Wordの校正は捨てずに最初のふるいとして使います。順番は次の4段階です。

  1. Wordで誤字と表記ゆれを直す:表記ゆれチェックの対象を広げてから実行する
  2. 校正ツールで読みやすさを見る:長い文、語尾の連続、表記ルールの違反を確認する
  3. 指摘を採用するか自分で決める:ツールの指摘は候補で、正解とは限らない
  4. 声に出して読む:引っかかる箇所が残っていないかを最後に確かめる

指摘をすべて受け入れると、文章の個性が消えることがあります。意図して選んだ表現は、指摘されても残して構いません。

よくある質問

Mac版やWeb版のWordなら推敲も使える?

Microsoftの公式サポートページの対応表では、日本語の推敲はデスクトップ版Wordアプリで未対応と注記されています。Web版などで使えるかは、版や契約で変わる可能性があります。手元の環境の「校閲」タブで、エディターの表示を確かめてください。

Googleドキュメントで書いている場合は?

Googleドキュメントにもスペルと文法のチェック機能があります。考え方はWordと同じです。標準機能を最初のふるいにして、足りない部分だけ別の道具で補います。文賢はファイル読み込みのほか、文章を貼り付けて使う方法もあります。

無料で読みやすさまで見る方法は?

生成AIのチャットの無料枠に、「一文が60字を超える文と、同じ語尾が3回続く箇所を挙げて」と条件を具体的に書いて頼む方法があります。条件を数字で書くと、指摘のぶれが小さくなります。ただし、無料枠には回数などの上限があり、社外秘の文章は貼らない前提です。

校正ツールを使えば人の確認は不要?

不要にはなりません。ツールは誤りや読みにくさの候補を出しますが、事実関係の正しさまでは保証しません。数字や固有名詞は、元の資料と照らし合わせて確認してください。

まとめ

  • 誤字と表記ゆれの最初のふるいは、Wordの標準機能で足りる。ただし表記ゆれの初期設定はカタカナだけ
  • デスクトップ版Wordでは、日本語の推敲が未対応と公式に注記されている
  • 読みやすさの言い換え案だけなら、生成AIのチャットで試せる
  • 守りたい表記ルールが多い人、定期的に書く人は、文賢のような専用ツールが向く
  • どのツールの指摘も候補にすぎない。採用するかは書き手が決める

※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

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