MiriCanvasの商用利用はどこまで?販売・ロゴ・受託の壁
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MiriCanvas(ミリキャンバス)で作ったデザインは、広告・広報物なら商用利用できます。チラシやSNS投稿がその代表です。公式ヘルプセンターによると、ライセンスは無料プランとProで同じです。
一方で、使えない用途も決まっています。代表的なのは、販売用のTシャツなど売る商品そのもののデザインです。商標登録するロゴや、テンプレートとして売る使い方もできません。クライアントへの納品は、書面での契約など5つの条件を満たせば認められています。
この記事は、MiriCanvasのライセンスポリシーとヘルプセンターの回答を読んで整理したものです。筆者が実際に納品や販売をして確かめた結果ではありません。判断に迷う使い方は、公式サポートに確かめてください。最終確認日:2026-10-17
広告・広報物なら無料プランでも使える
MiriCanvasで作ったデザインは、広告・広報が目的なら商用でも使えます。ヘルプセンターの回答では、印刷物・ウェブ・映像のどの形でもよいとされています。
ライセンスポリシーの第7条は、使える範囲を17項目で挙げています。個人事業主や副業の人に関係が深いのは次の用途です。
- 横断幕・チラシ・ポスター・名刺・製品パッケージなどの販促用の印刷物
- ブログやInstagram・X・TikTokなどのSNS投稿、Webバナー
- YouTubeのサムネイル・チャンネルアート、動画に入れる画像
- ネットショップの商品詳細ページや商品サムネイル
- 電子書籍・書籍の表紙、プレゼン資料、講義資料
料金プランによる差はありません。ヘルプセンターの「料金プランによってライセンスは異なりますか?」に答えがあります。Free・Pro・Enterpriseのすべてに同じライセンス契約が適用されます。Proで変わるのは使える素材の数や機能で、使ってよい範囲は変わりません。無料プランでできることはMiriCanvasの無料はどこまで?で整理しています。
売る商品のデザインには使えない
販売を目的とした商品そのもののデザインには使えません。ヘルプセンターは、会社のスタッフが着るTシャツは作れても、販売用のTシャツは作れないという例を挙げています。
ライセンスポリシー第7条11項は、グッズへの使用を「販売または再販売を目的としない個人的な使用目的」に限っています。対象はノート・キーホルダー・タンブラー・エコバッグなどです。ハンドメイド作品のシールや物販用のステッカー、売るためのポストカードは、この線の外側に入ります。
迷いやすいのは、販促と販売の境目です。商品パッケージやラベルは第7条1項で「販促用の印刷物」として使えます。一方、デザインそのものが商品の価値になるグッズは使えません。箱やラベルはOK、売るグッズの絵柄はNGと覚えると判断しやすくなります。
テンプレートやデザイン素材としての販売も禁止
作ったデザインを素材として売ることもできません。第9条では、有料・無料のストック画像サイトやクリエイター向けマーケットへの掲載・販売を禁じています。挙げられているのは、Shutterstock・Getty Images・Pixabay・Freepikなどです。
ダウンロードしたPPTXファイルの再配布・販売も禁止です。ヘルプセンターの「PPTXファイルを使う前に」では、テンプレートを改変して売る行為も違反になると案内しています。
ロゴは使えるが商標登録はできない
MiriCanvasのロゴテンプレートで作ったロゴは、店舗や事業のロゴとして使えます。ヘルプセンターの回答では、同好会やSNSのプロフィールに加えて、店舗・事業者の商業目的でも使えるとしています。
ただし、商標登録には使えません。ライセンスポリシー第9条2項は、商標権や知的財産権の登録が必要なロゴ・BI/CI・商標に使うことを禁じています。第9条3項では、Webサイトやアプリのアイコン・シンボルにする使い方も禁止です。
長く使う屋号や、将来商標を取るかもしれないサービス名のロゴは、最初から自分で描くかデザイナーに依頼するほうが安全です。MiriCanvasのロゴは、イベント用や期間限定の販促物など、権利で守る必要がない用途に向いています。
受託制作は5つの条件つき
クライアントから頼まれたデザインの納品は、ライセンスポリシー第6条の条件を満たせばできます。条件は次の5つです。
- クライアントとの間で、MiriCanvasの利用規約を守って使う旨の書面契約を結ぶ
- 納品するデザインを原本のまま使うことをクライアントに伝える
- クライアントが規約を守ることに、作り手が全面的に責任を負う
- 1つのデザインは1人のクライアントにだけ渡す
- クライアントは受け取ったデザインを第三者に渡せない
副業のデザイン案件で引っかかりやすいのは1つ目です。口約束やチャットのやり取りだけで納品すると、書面契約の条件を満たしません。契約書か発注書に、MiriCanvasの規約に従って使う旨の一文を入れておきます。
ポートフォリオで注文を取る売り方はできない
MiriCanvasで作った見本を出品して、同じようなデザインの注文を受ける売り方は禁止されています。ヘルプセンターは、クラウドワークスやランサーズにデザインサンプルとして載せて注文を受ける行為を例に挙げています。
自分の実績としてポートフォリオに載せること自体は、第7条16項で認められています。その場合は、MiriCanvasで作ったものだと分かる出典表示が必要です。
用途別の早見表
ここまでの条文を、副業や個人事業でよくある用途ごとにまとめました。
MiriCanvas | 商用利用の範囲
使い道ごとのライセンス早見
ライセンスポリシー第6条・第7条・第9条とヘルプセンターの回答から整理
| 使ってよいか | 条件・注意 | |
|---|---|---|
| チラシ・SNS・バナー 自分の事業の広告 | ○ 使える | ○ 無料プランでも同じ範囲 |
| YouTubeサムネ・動画 収益化チャンネルも含む | ○ 使える | △ 音源はチャンネル連携が必要 |
| 店舗・事業のロゴ ロゴテンプレート | ○ 使える | × 商標登録・アプリアイコンは不可 |
| クライアントへの納品 受託制作 | △ 条件つきで可 | △ 書面契約など5条件 |
| 販売用グッズの絵柄 Tシャツ・シール等 | × 使えない | × 自分用・社員用なら可 |
| テンプレート販売 PPTX・素材サイト | × 使えない | × 改変しても違反 |
- ※ライセンスポリシーは予告なく変わる場合があります。使う前に公式ヘルプセンターで最新の条文をご確認ください
AIツールナビ
無料プランで有料素材を使うときの決まり
無料プランで王冠マークの付いた有料素材を使う場合は、別途ライセンス料を払う必要があります。ライセンスポリシー第5条1項の決まりです。
見落としやすいのは、有料素材のライセンスが1つのデザイン文書にしか効かない点です。第5条3項・4項によると、無料プランで有料素材を含むデザインを「コピー作成」すると、新しい文書には改めてライセンス料がかかります。サイズ変更だけなら同じライセンスのまま使えます。
ProやEnterpriseを契約している人は、複製した文書にも追加費用なしでライセンスが付き直します(第5条5項)。同じ有料素材を使ったチラシを何パターンも作る人は、この差でProを選ぶ理由になります。
人物写真には使えない広告がある
MiriCanvasが提供する人物写真には、追加の禁止用途があります。ライセンスポリシー第9条と第10条で挙げられているのは次の使い方です。
- 写真の人物が商品を使った、体験したように見せるレビュー広告
- 美容整形・美容・病気・手術に関する商品やサービスの広告
- 手術や施術の「ビフォー・アフター」の説明
- 職業・名前などを偽った広告や記事、専属モデルのような見せ方
エステサロンや美容クリニックのチラシ、口コミ風の広告バナーにはMiriCanvasの人物写真を使えません。自分で撮った写真か、許諾を得た写真に差し替えます。第9条23項では、出会い系アプリ・高利貸し業・占い相談などの業種での使用自体も禁じています。
AIで作った画像は「AI生成」と明示する
MiriCanvasのAI機能で作った画像や文章は、個人・商業の目的で使えます。AIツール機能規約の第5条にこう書かれています。運営会社は、利用者のAI成果物の著作所有権を主張しないとしています(第4条5項)。
ただし、SNSや印刷物に載せる場合の条件が2つあります。
- 自分の名前か会社名で、出どころを示す
- AIが作ったものだと分かるように表示する。一部だけAIを使った場合は、AIの役割を分かるように示す
AIツール機能規約の第7条には、入力した内容がOpenAIなどの技術パートナーと共有される旨も書かれています。社外秘の資料や顧客の個人情報は、AI機能に入力しないでください。
YouTube動画の音源はチャンネル連携が必要
MiriCanvasのデザインを使った動画は、収益化しているYouTubeチャンネルにも投稿できます。ヘルプセンターの回答では、学校の授業などの非商業目的に加えて、商業目的のチャンネルでも使えるとしています。
MiriCanvasの音源を使う場合は、MP4の書き出し時にチャンネルのURLを登録します。登録は「YouTubeのために確認」からできます。ヘルプセンターによると、登録しないまま投稿すると著作権侵害の警告を受けることがあります。登録できるチャンネルは1アカウントにつき1つで、登録から30日以内に動画を投稿する決まりです。
使ったデザインは削除しない
外に出したデザインは、MiriCanvasのワークスペースから消さずに残しておきます。ヘルプセンターの「デザイン文書の削除および会員退会の際の著作権についての注意」で、公式が求めている手順です。
理由は、著作権の争いが起きたときに、MiriCanvasで作ったものだと証明できなくなるためです。ライセンスポリシー第13条8項でも、文書の削除や退会で証明できないデザインは保護されないとしています。退会するとすべての文書が消えます。納品済みや配布済みのデザインがある間は、退会しないのが安全です。
MiriCanvasが向く人・向かない人
MiriCanvasが向くのは、自分の事業の宣伝物を自分で作る人です。
- チラシ・SNS投稿・バナーを自分で作る個人事業主
- 研修や営業のプレゼン資料をAIで下書きしたい会社員・副業の人
- YouTubeのサムネイルを無料のまま作りたい人
向かないのは、デザインそのものを売る人です。グッズやテンプレートの販売、商標登録するロゴの制作には、ライセンスの上で使えません。Canvaなど他のツールの規約と比べたい人は、無料デザインAIの商用利用はどこまで?を読んでください。
よくある質問
Q. 無料プランで作ったチラシを店頭に貼ってもいいですか。 A. 使えます。ライセンスはすべての料金プランで同じです。有料素材を使った場合は、別途ライセンス料が必要です。
Q. 印刷を外部の印刷会社に頼んでもいいですか。 A. ヘルプセンターの回答では可能です。ファイルを渡すときは、編集できない形式に変えてから渡すよう案内されています。
Q. テンプレートを改変すれば販売できますか。 A. できません。ヘルプセンターの「PPTXファイルを使う前に」で、改変したテンプレートの販売も違反になると案内しています。ライセンスポリシー第8条には無料提供元の素材だけで作る場合の例外が書かれています。ただしヘルプセンターの回答と食い違って見えるため、売る前に公式サポートへ確かめてください。
Q. デザインコンテストに応募できますか。 A. 著作権の帰属が求められる公募展・コンテストへの応募は、ライセンスポリシー第9条9項で禁止されています。
Q. 規約に違反するとどうなりますか。 A. ライセンスポリシー第11条によると、運営会社は通知なしにライセンスを終了できます。アカウントが解除されると、作ったデザインの権利もすべて失います。
※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
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参考にした情報
- MiriCanvasヘルプセンター「ライセンスポリシー」(2026-10-17確認):https://help.miricanvas.com/hc/ja/articles/22476200417945
- MiriCanvasヘルプセンター「ミリキャンバスで作ったデザインを商業用目的で使用する事は出来ますか?」「ロゴテンプレートでロゴを製作したのですが、自由に使ってもいいですか?」ほか著作権ガイドQ&A(2026-10-17確認):https://help.miricanvas.com/hc/ja/articles/900000674726
- MiriCanvasヘルプセンター「ミリキャンバス・AIツール機能規約」(2026-10-17確認):https://help.miricanvas.com/hc/ja/articles/31288096586649