AIの選び方・比較

イルシルとCanvaの違い|無料枠・年額・日本語資料で選ぶ

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イルシルとCanvaは、どちらも文章を入れるとAIがスライドを作ってくれます。結論は、無料で試すならCanva、日本語の会議資料や提案資料に月額を払うならイルシルです。

理由は無料枠と料金の差です。Canvaは無料版でもAIでスライドを作り、PowerPoint形式で保存できます。有料のCanvaプロも年額11,800円です。イルシルは無料だと月3枚までで、書き出しもできません。そのかわりイルシルは、日本語の見出しや表が崩れない資料づくりに絞ったツールです。

この記事は両社の公式サイトの記載を整理したものです。筆者が両方の有料プランを契約して比べた結果ではありません。最終確認日:2026-10-22。

2つのツールの立ち位置

イルシルはスライド作成に絞ったAIツールで、Canvaは何でも作れるデザインツールの中にAIスライド機能がある形です。出発点が違うので、得意な場面も分かれます。

  • イルシル:国産のAIスライド作成ツールです。公式サイトでは、日本のビジネス場面に合うデザインを生成し、日本語の見出しや表が崩れない点を打ち出しています。テンプレートは3,000種類以上です
  • Canva:海外発のデザインツールです。スライドのほか、SNS画像・チラシ・動画も同じ画面で作れます。AIスライドは「Canva AI」から「デザイン」→「プレゼンテーション」を選んで使います

作り方の流れは近いです。イルシルはテーマやメモ・議事録を入れると、AIが枚数と並び順を決めて見出しと本文を書きます。Canvaはテーマと内容を入れ、見る相手・スタイル・ページ数を選ぶと、構成と文章とデザインが出てきます。

無料でできることの差

無料で使える範囲は、Canvaが大きく上回ります。公式の記載をまとめると次のとおりです。

項目イルシル(フリー)Canva(無料版)
AIでのスライド生成AIデザイン生成は月3枚までAI機能の共通枠の中で使える
作れる資料の数3個まで記載なし
PowerPoint・PDFへの書き出しできないPowerPoint形式で保存できる
テンプレート3,000種類以上(全プラン共通の表記)160万点以上

Canva無料版のAIの回数は、AI機能全体で共通の月間枠です。料金ページでは「標準または高品質モデルを最大20回」と書かれています。一方でスライド作成AIの紹介ページには「標準モデル最大200回・高品質モデル最大20回」とあります。公式ページの間で表記がそろっていません。確実に言えるのは、高品質モデルなら月20回が目安という点です。

イルシルの無料プランは、出来ばえを見るためのお試しと考えるのが現実的です。月3枚だと、表紙と中身2枚で終わります。書き出しもできないので、無料のままでは会議に持っていけません。

AIスライド作成 | 無料プラン

イルシルとCanvaの無料でできる範囲

無料で資料を完成させたいならCanvaが有利です

AIで作れる量PowerPoint書き出し日本語資料の打ち出し
イルシル フリープラン × 月3枚まで × できない ○ 崩れない設計を公式が明記
Canva 無料版 △ AI共通枠の中で使える ○ PPTX形式で保存できる △ 日本語の精度は公式記載なし
  • ※Canva無料版のAI枠は高品質モデルで月20回が目安(公式料金ページ)。他のAI機能と共通です
  • ※イルシルはパーソナル以上でPDF・PowerPoint出力ができます

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有料プランを年額にそろえて比べる

有料で比べると、1人で使う場合の年額はCanvaプロが安いです。イルシルは月額と年額のプランが混ざっているので、年額にそろえて並べます。

プラン公式の料金(税込)年額に直すとAIの上限(月)
Canvaプロ年額11,800円(1人)11,800円高品質モデル最大200回など
イルシル パーソナル月額1,848円22,176円AIデザイン生成40枚
Canvaビジネス年額18,800円(1人あたり)18,800円×人数高品質モデル最大400回など
イルシル パーソナルプラス年額66,000円66,000円AIデザイン生成200枚

年額だけを見ると、イルシルのパーソナルはCanvaプロの約1.9倍です。Canvaプロは月払いも選べますが、料金ページの表示は年額だけでした。月払いの金額は、申し込み画面で確かめてください。

数え方の違いにも気をつけてください。イルシルは「枚数」で上限が決まり、Canvaは「AI機能の回数」で決まります。Canvaの回数は画像生成や翻訳と同じ枠から減るので、スライドだけに使える回数ではありません。どちらが多いかは、使い方によって変わります。

料金の細かい内訳と、イルシルの3日間トライアルの条件はイルシルの無料はどこまで?有料との違いと3日トライアル条件にまとめています。

チームで使うときの課金の違い

チームで同じ資料をそろえたい場合は、課金の単位が違います。Canvaビジネスは招待したメンバーの人数分を払う形で、1人あたり年額18,800円です。

イルシルはメンバー招待がパーソナルプラス以上で使える機能で、パーソナルでは使えません。パーソナルプラスは年額66,000円で、AIデザイン生成も1人あたり月200枚に増えます。この年額が何人分かは料金表に書かれていないので、申し込み前に確かめてください。どちらの場合でも、2人で使う程度ならCanvaビジネス(2人で年額37,600円)のほうが支払いは少なく済みます。

イルシルにはこのほか法人プランがあり、料金は応相談です。社内のテンプレートを登録したい会社は、法人プランの見積もりで比べることになります。

日本語の業務資料ならイルシル

イルシルが向くのは、文章が整っていないメモから日本語の資料を作る場面です。公式サイトの説明では、メモや議事録をそのまま入れてよく、AIが構成と本文まで書きます。

イルシルを選ぶ理由になる点は次の3つです。

  • 日本語の崩れ対策:海外サービスで起きやすい文字のはみ出しや行間の詰まりが起きない、と公式が明記しています
  • 修正の頼み方:「グラフを棒グラフにしたい」のように、言葉でAIに直しを頼めます
  • 資料の取り込み:パーソナル以上では、画像・PDF・CSVを添付してスライドに反映できます(2026-09-16の公式ニュース)

Canva側は、日本語での生成精度について公式ページに記載がありませんでした。Canvaで作った日本語スライドが崩れるという意味ではありません。比べる材料が公式から出ていない、という整理です。

PowerPointで開いたときの崩れは、ツールに関係なく起きることがあります。原因と対策はAIスライドがパワポで崩れる原因と対策で扱っています。

スライド以外も作るならCanva

Canvaが向くのは、スライドのほかにSNS画像やチラシも作る人です。1つの契約で、プレゼン・画像・動画をまとめて作れます。

Canvaプロで増えるものは、公式の料金ページでは次のとおりです。

  • テンプレートが160万点以上から360万点以上に増える
  • 写真・イラスト・フォントなどの素材が470万以上から1億4100万以上に増える
  • クラウドの保存容量が5GBから100GBに増える
  • プロの機能として、背景透過・サイズ変更・翻訳などのAI機能が挙げられている

スライドしか作らない人には、Canvaプロの素材の多さは使い切れない部分になります。逆に、資料と販促物を両方作る人は、イルシルとCanvaの2つを契約するよりCanvaだけで済ませたほうが安くなります。

選ぶ順番の目安

迷ったら、先にCanvaの無料版でAIスライドを作ってみるのが損の少ない順番です。無料で書き出しまで確かめられるからです。

  1. Canva無料版で、普段作る資料を1本AIで作る
  2. 日本語の見出しや表の直しに時間がかかったら、イルシルを候補にする
  3. イルシルは無料の月3枚で出来ばえを見て、続けるならパーソナルを申し込む
  4. チームで使うなら、Canvaビジネスとイルシルのパーソナルプラスを年額で比べる

イルシルの3日間の無料トライアルは、年間プランの新規申し込みだけが対象です。1ヶ月プランには付かず、終了後は自動で有料に移ります。試すだけのつもりなら、期限内の解約を忘れないでください。解約の手順はイルシルの解約方法にあります。

日本語の会議資料や提案資料を毎月作る人は、イルシルの料金表を先に見ておくと判断が早くなります。

よくある質問

Q. 無料のまま使い続けるならどちらですか。

A. Canvaです。無料版でもAIでスライドを作り、PowerPoint形式で保存できます。イルシルの無料プランは月3枚までで、書き出しもできません。

Q. イルシルで作った資料はPowerPointで直せますか。

A. パーソナル以上なら直せます。公式のよくある質問に、PPTX形式で出力してPowerPointで編集できると書かれています。フリープランでは出力できません。

Q. Canvaのスライド作成AIは何回まで使えますか。

A. スライド専用の回数はなく、AI機能全体で共通の月間枠から減ります。無料版は高品質モデルで月20回、Canvaプロは高品質モデルで月200回が公式の目安です。複雑な作業では減りが早くなると書かれています。

Q. 両方契約する意味はありますか。

A. 日本語の業務資料はイルシル、SNS画像やチラシはCanva、と分けたい人には意味があります。ただし年額は合計で3万円を超えます。片方の無料版で足りないかを先に確かめてください。

こんな人におすすめ

  • AIスライドを無料で完成させたい人:Canvaの無料版から
  • 日本語の会議資料・提案資料を毎月作る人:イルシルのパーソナル(月額1,848円)
  • スライドとSNS画像を両方作る人:Canvaプロ(年額11,800円)
  • 2〜3人のチームで使う人:Canvaビジネスとイルシルのパーソナルプラスを年額で比べる

※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

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