AI議事録イヤホンは必要?カード型レコーダーとの違いで選ぶ
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会議を自動で記録したいと考えて調べると、AIボイスレコーダーのほかに「AI議事録イヤホン」が出てきます。どちらも2万円台で、Nottaなどの文字起こしサービスとつながる点は同じです。
違いは、どの音を拾える形をしているかにあります。イヤホンで相手の声を聞いているとき、机に置いたレコーダーにはその声が届きません。この記事では、形の違いを起点に選び方を整理します。
この記事でわかること
- AI議事録イヤホンとカード型レコーダーが、それぞれ得意な会話
- 本体代と文字起こし枠を合わせた費用の見方
- ハードを買わずに済むケースと、買う前の注意点
判断の軸は録りたい会話の聞こえ方
選ぶ基準は「その会話を自分がどう聞いているか」です。機能表の比較は、この軸を決めてからで間に合います。
- イヤホンで聞いている会話(Web会議・スマホ通話)が中心 → AI議事録イヤホンが候補
- 同じ部屋で直接聞いている会話(対面の商談・会議室)が中心 → カード型レコーダーが候補
- PCのWeb会議だけを記録したい → ハードを買わずに文字起こしサービスの会議参加機能から試す
この軸が効く理由は、音の通り道にあります。イヤホン使用時は、相手の声が外に出ません。Nottaの公式ブログは、そのため通常の録音機器では拾えない場合があると説明しています。机に置いたレコーダーが高性能でも、耳の中で鳴る音は録れません。
AI議事録イヤホンとカード型の違い
ここでは、どちらもNottaと連携する2製品を例に比べます。イヤホン型がZenchord 1、カード型がNotta Memoです。仕様はいずれも最終確認日:2026-09-11。最新は各公式サイトでご確認ください。
イヤホン型は耳元で鳴る音も記録
画像:楽天市場
Zenchord 1は、耳をふさがないオープンイヤー型のイヤホンです。日本の正規販売元の公式サイトでは、次の仕様が案内されています。
- マイク6基とAIノイズキャンセリングで、人の声と環境音を分けて収音
- 片耳約10g、イヤホン単体で最大10時間・ケース併用で最大30時間
- 最大58言語に対応し、Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexで使える
- 会話データは日本国内で保管し、暗号化して管理
最大の特徴は、イヤホンで聞いている相手の声と自分の声をまとめて記録できる点です。レビュー記事では、通話中にイヤホンから聞こえる相手の声も残ると説明されています。PCのWeb会議の録音手順は、Nottaのヘルプセンターで案内されています。PCとイヤホンをBluetoothで接続し、スマホのNottaアプリともつなぐ方式です。
対面の打ち合わせにも使えます。充電ケースにマイクが内蔵されていて、ケースを机に置けばボイスレコーダーとして録音できると複数のレビューが紹介しています。イヤホンを着けたままでは不自然な商談で、この使い方が役に立ちます。
弱点も報じられています。
- スマホとの接続が前提:公式FAQによると、文字起こしなどのAI機能にはスマホのNottaアプリとの接続とネット接続が必要
- リアルタイム文字起こしの精度:録音後の文字起こしより精度が落ちると指摘するレビューがある
- 話者の聞き分け:Business Insider Japanのレビューは、話者識別の精度にムラがあると評価
- 音楽用の音質:同レビューは、オーディオ特化の高級機と比べると音の解像度は一歩譲るとしている
カード型は机の上と通話の記録係
Notta Memoは、厚さ3.5mm・重さ28gのカード型レコーダーです。解説記事では次の仕様が紹介されています。
- MEMSマイク4基と骨伝導マイク1基の構成
- 内蔵ストレージ32GBで、オフラインでも本体に録音し、後でスマホに同期できる
- 付属のMagSafeケースでスマホ背面に付け、骨伝導マイクで通話の声を拾う
- 収音距離は最大5m、きれいに録るなら3m以内が推奨
スマホがなくても本体だけで録音を始められる点が、イヤホン型との大きな違いです。会議室の机に置く、胸ポケットに入れるといった使い方に向きます。
一方、イヤホンで参加するWeb会議は苦手です。前の章のとおり、耳の中で鳴る相手の声は外付けのマイクに届きません。レビューでは、通話モードと会議モードを切り替えるスイッチを戻し忘れやすい点も挙げられています。
AI議事録デバイス | 形で選ぶ
イヤホン型・カード型・スマホアプリの違い
優劣ではなく、記録したい会話の聞こえ方で選びます
| イヤホンで聞くWeb会議 | 机に置く対面の会話 | スマホなしで録音 | |
|---|---|---|---|
| AI議事録イヤホン 例:Zenchord 1 | ○ 耳元の相手の声ごと記録と案内 | ○ ケースを机に置いて録音 | △ AI機能はスマホ接続が必要 |
| カード型レコーダー 例:Notta Memo | △ イヤホン使用中は相手の声が届かない | ○ マイク4基+骨伝導1基と案内 | ○ 本体に録音して後で同期 |
| スマホ+文字起こしアプリ 例:Notta | ○ 会議に記録用ボットを参加させる | △ 距離と雑音の影響を受けやすい | × スマホかPCが前提 |
- ※仕様は2026-09-11時点で公式サイト・解説記事で確認できた内容です。
- ※文字起こしの精度は、話者との距離・同時発話・雑音によって変わります。
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費用の比較と無料枠の落とし穴
本体代だけで比べると判断を誤ります。文字起こしは本体ではなくNottaのサービス側で行うため、使う量で総額が変わります。金額は2026-09-11時点で確認した表示で、販売店や時期で変わります。
| 選択肢 | 本体価格(税込) | 付いてくる文字起こし枠 | 枠が足りないとき |
|---|---|---|---|
| Zenchord 1 | 正規販売元の楽天店で26,980円。価格比較サイトの最安表示は19,800円 | 購入者向けスタータープランで月300分(公式FAQ) | Notta有料プランを別に契約 |
| Notta Memo | 23,500円(販売店の表示) | スタータープランで月300分・AI要約月100回(解説記事) | 同上 |
| スマホ+Notta | 0円 | 無料プランは月120分・1回3分まで(解説記事) | 同上 |
Nottaの有料プランは、Zenchordの正規販売元サイトで次のように案内されています。
- プレミアム:年払いで月あたり1,185円(月1,800分)
- ビジネス:年払いで月あたり2,508円(文字起こし無制限)
注目したいのは月300分の枠です。300分は5時間なので、1時間の会議なら月5回ほどで使い切ります。これを超える人は、本体代に加えてプレミアムの月額がかかります。
解説記事の中には「実務で毎日使うなら有料プランの契約が別途必要」と指摘するものもあります。本体を買えば月額ゼロと考えるのは、会議が月5回以内の人に限った話です。
逆に、スマホ+Nottaの無料プランは「1回3分まで」の制限がある点に気をつけてください。月120分あっても、1時間の会議を1本通すことはできません。無料枠は月の合計と1回あたりの上限をセットで見るのが基本です。
Web会議はハードなしの選択肢も
記録したいのがPCのWeb会議だけなら、デバイスを買う前にソフトの会議参加機能を試すのが出費の少ない順番です。
Nottaの公式ブログによると、Notta BotはWeb会議に参加して録音と文字起こしをします。対応はZoom・Google Meet・Microsoft Teams・Webexです。カレンダー連携で自動参加させる設定もあります。同ブログは無料プランでも基本機能を使えると案内する一方、月の合計時間などに制限があるとしています。
ただし、ボット方式には次の壁があります。
- ボットは参加者として画面に表示される
- 待機室がある会議では、主催者が入室を許可しないと記録が始まらない
- 社外の会議では、相手先のルールでボットの参加を断られる場合がある
この壁に当たる人や、スマホ通話も記録したい人が、イヤホン型を検討する段階です。原因と代替策は、Web会議の文字起こしが使えない原因|プラン・権限の壁と代替で詳しく整理しています。
スマホ通話については、iPhoneはiOS 18.1以降で標準の通話録音に対応しています。解説記事によると、録音を始めると相手に録音中であることが音声で伝わる仕様です。
買う前に確認したい5つの注意点
1. 相手の了承と社内のルール。 録音する前に、相手に一言伝えるのが基本です。会社によっては、会議の録音やクラウドへの音声アップロードを規程で制限しています。
2. 音声の保存先。 Zenchord 1の正規販売元は、会話データを日本国内で保管して暗号化すると案内しています。取引先の名前や数字が入る会議なら、保存先・保存期間・学習利用の有無を確かめてください。確認項目はAI議事録の情報漏洩が不安な人の選び方|安全に使う7つのチェックにまとめています。
3. スマホとの接続が切れたときの挙動。 イヤホン型は、AI機能にスマホとのBluetooth接続とネット接続が必要と公式FAQで案内されています。解説記事では、アプリとの接続が切れると記録に失敗する恐れも指摘されています。大事な会議の前には、短い試し録りで接続を確かめてください。
4. 精度が落ちる条件。 発言が重なる、遠くで小声で話す、周りがうるさい。この3つの条件では、どのデバイスでも文字起こしの精度が下がると複数のレビューが指摘しています。デバイスを変える前に、話者との距離を詰めるほうが効く場合もあります。
5. 毎日着ける道具になるか。 イヤホン型は、会議のたびに着ける運用が続くかが分かれ目です。音楽用の音質はオーディオ特化機に及ばないとするレビューもあるため、普段のイヤホンと兼用できるかは好みで判断が分かれます。
こんな人におすすめの早見表
- Web会議やスマホ通話をイヤホンで聞く時間が長い → AI議事録イヤホン(Zenchord 1)
- 対面の会議や商談が中心で、机に置いて録りたい → カード型レコーダー(Notta Memo)
- スマホを持たずに録音を始めたい場面がある → カード型レコーダー。本体だけで録音できる
- PCのWeb会議だけを記録したい → まずNotta Botなど会議参加機能を無料枠で試す
- 会議が月5回を超える → どのデバイスでもNotta有料プランの月額を総額に入れて比べる
対面が中心で、スマホを出さずに録音を始めたい人は、カード型のNotta Memoが候補になります。
よくある質問
Q. 普通のワイヤレスイヤホンとボイスレコーダーの組み合わせでは代わりになりませんか。 Web会議や通話は難しいです。イヤホン使用時は、相手の声が外に出ません。Nottaの公式ブログは、そのため通常の録音機器では拾えない場合があると説明しています。PCならWeb会議ツールの録画機能や、PC内の音を録る設定で代用する方法があります。
Q. AI議事録イヤホンを買えば、月額料金はかかりませんか。 月300分の枠に収まればかかりません。Zenchord 1の購入者はNottaのスタータープランで月300分使えると公式FAQで案内されています。枠を超える人は、プレミアムなどの有料プランの月額が別にかかります(最終確認日:2026-09-11)。
Q. 誰が話したかを分けて記録できますか。 話者の聞き分け機能はありますが、精度に期待しすぎないほうが安全です。Business Insider JapanはZenchord 1の話者識別にムラがあると評価しています。話者分離がずれる原因はAI文字起こしの話者分離がずれる原因と対策|ツールの選び方で整理しています。
Q. 英語の会議でも使えますか。 Zenchord 1は最大58言語への対応が案内されています。ただし、対応していることと安定して聞き取れることは別です。実際に使う言語と話し方で試してから本番に使ってください。
まとめ
AI議事録イヤホンが必要かどうかは、記録したい会話をイヤホンで聞いているかで決まります。
- イヤホンで聞くWeb会議・通話が多い → AI議事録イヤホン
- 同じ部屋で聞く対面の会話が多い → カード型レコーダー
- PCのWeb会議だけ → デバイスを買う前に会議参加機能を無料枠で試す
どれを選んでも、文字起こしはNottaなどのサービス側で行います。月300分を超えるかどうかを先に数え、本体代と月額を合わせた総額で比べてください。
※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
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参考にした情報
- Zenchord 日本正規販売元(株式会社Acalie)公式サイト・利用ガイド(仕様、スタータープラン月300分、Nottaの料金、AI機能の接続条件/最終確認日:2026-09-11)
- Notta公式ブログ「イヤホン録音完全ガイド」「NottaとWeb会議の連携方法」(イヤホン使用時の録音の壁、Notta Botの仕様/最終確認日:2026-09-11)
- Business Insider Japan「文字起こし・要約ができるAIイヤホン『Zenchord 1』を試す」(ケース録音、話者識別と音質の評価/最終確認日:2026-09-11)