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タイムスタンプ付き文字起こしの選び方|あとから音声に戻る

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文字起こしを読み返していて、「ここは本当にこう言っていたか」と迷う場面があります。このとき時間情報がないと、1時間の録音を頭から早送りして探すはめになります。タイムスタンプは、文字と音声をつなぎ直すための住所です。

この記事でわかることは3つです。

  • タイムスタンプが本当に要る場面と、なくて困らない場面の線引き
  • ツール選びで見る基準(同期再生・書き出し形式・無料枠)
  • 秒数がずれる、書き出したら消えた、というときの対処

料金や仕様は変わりやすいため、確認できた内容には最終確認日:2026-09-16を添えます。公表されている条件と各社ヘルプの記載をもとに書いており、全ツールに課金して比べた体験談ではありません。

タイムスタンプが要る場面

発言の正確さを後から問われる作業だけが、タイムスタンプを必要とします。

時間情報が要るのは次のような場面です。

  • 取材やインタビューの発言を記事に引用する
  • 採用面接の内容を、あとで別の担当者と確認する
  • 商談の条件面で認識の食い違いが出たときに戻る
  • 講義の録音から、分からなかった箇所だけ聞き直す
  • 動画に字幕を付ける、使う場面を切り出す

逆に、タイムコードが邪魔になる場面もあります。思いついたことを話して残す音声メモや、結論だけ拾えれば足りる打ち合わせです。時間情報が並ぶぶん、本文は読みにくくなります。全部の文字起こしに時間情報を付ける必要はありません。

判断の基準は「元の音声をもう一度聞く可能性があるか」です。聞き直さないと決まっている録音に、秒数を残す価値はありません。

選び方の5つの基準

音声とテキストの同期再生

いちばん効くのは、編集画面でテキストをクリックすると、その部分の音声が鳴る仕組みです。

Nottaは、文字起こしの画面で音声と文章が結び付いており、該当箇所から再生して言い回しを確かめられます。Microsoft 365のWordに付いているトランスクリプト機能も同じ作りです。公式サポートには、タイムスタンプを選ぶと音声のその部分が再生されると書かれています(最終確認日:2026-09-16)。

書き出したファイルに秒数が並んでいても、音声プレイヤーを別に開いて手で頭出しするなら手間は減りません。確認作業の速さを決めるのは、書き出し後の表記ではなく編集画面の作りです。

書き出し時のタイムコード

社外に渡す、別のソフトで使う、という段階で書き出し形式が問題になります。

Nottaのヘルプセンターの案内では、書き出しはTXT・DOCX・SRT・PDF・XLSXから選べます。そのうえで、タイムコード・発言者・タグ・メモを含めるかどうかを指定できます(最終確認日:2026-09-16)。読み物として渡すならDOCXでタイムコードあり、動画の字幕に使うならSRT、という使い分けになります。

SRTは字幕表示のための規格で、1行ごとに開始と終了の秒数が並びます。人が読む原稿としては読みづらいので、原稿用とは分けて出してください。字幕ファイルの扱いは動画の自動字幕ツールの選び方にまとめています。

修正後のずれにくさ

文章を整えるほど、秒数と発言の対応は粗くなります。

言い淀みを削るケバ取りや、話し言葉を書き言葉に直す整文をかけると、1文の中に元の複数の発言が混ざります。こうなると、その行の先頭に付いた秒数は「だいたいこのあたり」の意味しか持ちません。引用の裏取りに使う原稿では、整文前の原本を別に残しておくのが安全です。

どこまで自動で整えられるかは文字起こしのケバ取り・整文はAIでどこまでで扱っています。

無料枠と1回あたりの上限

無料で試せる範囲は、ツールによって数え方が違います。

Nottaの公式料金ページでは、フリープランの文字起こし時間は月120分と案内されています(最終確認日:2026-09-16)。ただし1回あたりの上限は、情報源によって記載が食い違います。同じページには全プラン共通で5時間までとある一方、無料は1回3分までとする解説記事もあります。長い録音を無料で通せるかは、申し込み前に公式のプラン表で確かめてください。

Wordのトランスクリプトの上限は、公式サポートに記載があります。Microsoft 365のサブスクリプションで月300分、Copilotライセンスで月30,000分です。対応ブラウザは新しいEdgeとChromeのみに限られます(最終確認日:2026-09-16)。

法人向けサービスは金額の桁が変わります。LINE WORKS AiNoteの公式サイトには、有償プランの月額(年額契約)が次のように案内されています。

  • チーム:19,800円
  • ビジネス:54,000円
  • エンタープライズ:162,000円

機能に制限のあるフリープランもあります。ただし個人が上限まで使う前提では、選びにくい価格帯です(最終確認日:2026-09-16)。

なお、無料で使えたCLOVA Note βは2025年7月31日に終了し、LINE WORKS AiNoteへ移行しました。過去の記事を見て探している人は、同じ条件では使えません。

保存期間と持ち出しやすさ

音声が消えた時点で、タイムスタンプはただの数字になります。

クラウド型の文字起こしサービスは、プランによって録音データの保持期間が決まっています。半年後に引用の裏取りを求められる取材原稿なら、音声とテキストを手元に落としておく必要があります。保存期間の考え方はAI文字起こしの保存期間はいつまでで整理しました。

文字起こし | 時間情報の残し方

タイムスタンプの残り方を手段別に見る

「音声に戻れるか」と「渡せる形で残るか」は別の話です

音声に戻れるか書き出しで時間が残るか費用
文字起こし専用AI Notta など ○ 該当箇所から再生できる ○ タイムコードの有無を選べる △ 無料は月120分
Wordのトランスクリプト Microsoft 365 ○ タイムスタンプを選んで再生 △ 文書に貼る形が中心 × 365の契約が前提
法人向け議事録サービス AiNote など △ フリープランは機能制限あり △ 公表情報が少ない × 有償は月19,800円から
スマホの音声入力 メモアプリ等 × 録音が残らないものが多い × 時間情報が付かない ○ 追加費用なし
  • ※料金・上限は2026-09-16時点で各公式サイトに公表されている内容です
  • ※フリープランの内容は変更されることがあります

AIツールナビ

手段別の向き不向き

文字起こし専用AIは、聞き直しの回数が多い人向けです。編集画面での同期再生と、書き出し時のタイムコード指定が両方そろっているためです。取材・面接・商談のように、発言そのものが成果物になる仕事と相性が合います。

Wordのトランスクリプトは、すでにMicrosoft 365を契約している人の追加費用ゼロの選択肢です。月300分の枠に収まり、成果物がWord文書で完結するなら、新しくサービスを増やす理由はありません。ブラウザがEdgeかChromeに限られる点だけ先に確認してください。

法人向けの議事録サービスは、複数人で同じ記録を共有し、権限を分けて管理する必要が出てから検討する対象です。1人や数人で使うには価格が合いません。

動画編集ツールの自動字幕は、成果物が動画の場合に限ります。秒数は字幕として正確に残りますが、読み物としての原稿づくりには向きません。

以下は、取材や面接の音声を何度も聞き直す人向けの選択肢です。無料枠の範囲で、書き出したときの形まで確かめられます。

書き出しの設定は、契約する前に無料枠で一度通しておくと判断が早くなります。5分の録音を1本流し、DOCXでタイムコードありとなしを両方出してみれば、自分の使い方に必要な形が決まります。

ずれる・残らないときの対処

秒数が合わない原因は、たいてい録音の側にあります。

録音を分割すると、2本目の秒数は0に戻ります。 3時間の会議を1時間ずつ3本に切って取り込むと、同じ「00:12:30」が3か所に現れます。ファイル名に開始時刻を入れ、通し番号を付けてください。

会議の開始時刻を控えておくと、相対時間を絶対時間に直せます。 「録音開始から12分30秒」だけでは、他の記録と突き合わせられません。開始が14:00だと分かっていれば、14:12台の出来事として扱えます。

誰の発言か追えないときは、話者分離の側を疑います。 秒数が正しくても話者のラベルが入れ替わっていれば、引用先を間違えます。原因と対策はAI文字起こしの話者分離がずれる原因と対策にまとめました。

書き出したら時間情報が消えていた場合は、形式の設定を見直します。 タイムコードを含めるかどうかは書き出し時のオプションで、既定でオフになっていることがあります。

よくある質問

Q. タイムスタンプは何分おきに入れるのがよいですか

決まりはありません。自分で聞き直すだけなら発言の区切りごと、外部に納品するなら発注先の指定に合わせます。文字起こし業者のサービス説明にも、タイムコードの形式や挿入間隔は依頼時に伝えるものだと書かれています。

Q. 無料でタイムスタンプ付きの文字起こしはできますか

範囲は限られます。Nottaのフリープランは月120分です。WordのトランスクリプトはMicrosoft 365の契約が前提で、月300分までとなっています(いずれも最終確認日:2026-09-16)。長時間の録音を毎月通す使い方だと、どこかで有料プランに当たります。

Q. SRTとタイムコード付きテキストは何が違いますか

SRTは動画に字幕を表示するための規格で、1行ごとに開始と終了の秒数が入ります。人が読む原稿には向きません。原稿として渡すなら、DOCXやTXTでタイムコードを含める設定にしてください。

Q. 自動で付いた秒数はどれくらい正確ですか

音声認識の結果に紐づくため、誤認識した箇所では区切り位置もずれます。引用の根拠に使うなら、該当箇所を実際に再生して確かめる前提で扱ってください。誤変換自体を減らす方法は文字起こしの精度を上げる方法で扱っています。

こんな人におすすめ

  • 取材・インタビューを記事にする人:引用の裏取りで戻る回数が多く、同期再生の有無がそのまま作業時間に効きます
  • 面接や商談を記録する人:発言の確認を第三者と一緒に行うため、渡せる形でタイムコードが残る必要があります
  • 講義や研修を聞き直す人:分からなかった箇所だけ戻れるので、通しで聞き直す時間を削れます

反対に、要点だけ拾えれば足りる会議や自分用の音声メモが中心なら、要約重視のツールで足ります。

※料金・無料枠・機能は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

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